地域:兵庫
彼氏なんていらない
私には彼氏ができたことはありませんでした。
気づいたら18歳の高校3年生になっていました。
高校に入れば周りにも普通に彼氏、彼女がいて、ほとんどの子が過去に付き合ったことがあるor今現在付き合っているという状況でした。
それに比べて私は恋愛に関する青春は何一つなく、正直なところ、彼氏が欲しいという欲もそこまでありませんでした。
元々、私の性格が男勝りなところもあるので男ウケなどこれっぽちもありません。
「彼氏いない歴=年齢」という肩書きではあるものの、仲良くしていた友達も彼氏もいなかったですし、友達と周りの目を気にせず過ごしていました。
逆にその女の子らしさが欠けてるのが男ウケしない理由に繋がっていたと思います。
もう高校生も終わりだよ
中学生の頃にも、ませていた子たちは彼氏、彼女を作っていました。
その当時の私は「高校生にもなれば彼氏という存在ぐらいはできるよね」とどこかぬくぬくと過ごしていました。
そのまま高校生になり、時は少しずつ過ぎていきました。
高校生活は個人的に充実しているものの周りの変化は確かでした。
中学の頃と違い、カップルが続々と誕生していくのでした。気づけば高校3年生です。
ほとんどの人が彼氏、彼女がいるor過去に付き合ったことのあるという子で溢れていく環境で、少しずつ私の心にも変化がありました。
相変わらずそこまで彼氏が欲しいという欲はあまりないものの、心のどこかしらで「私も友達とは違う頼れる人が欲しい」と思うようになりました。
思いがけない出会い
さすがに高校生のうちに彼氏が出来ることは諦めていました。
高校3年生になれば受験生にもなりますし、この時期から恋愛なんて芽生える訳がないと思ってました。
校内の男子も面白い人はいましたが、恋愛対象にできる人もいなかったので完全に諦めモードです。
しかし、そんな私についにその瞬間が訪れました。
それは予備校帰りの時です。
友達と別れた後、一人で自転車で帰路についていた時、後から自転車がついてきていました。
それがどんどん近づいてきて、「変な人に後をつけられてる!?」と思った瞬間、いきなり呼び止められたのです。
その声の方を向くと予備校で見かけたことのある他校の男子がいました。
学校も違うし、話したことのない子から声をかけられて思わずビックリしてしまいましたが、その子から恐る恐る告白の言葉がでてきました。
これが私の初めての恋の始まりでした。
これまでと違う世界
告白された直後から私の心の中は不思議な感じがありました。
「これがカップルへのスタートか」と冷静に考えつつも体はフワフワするような感じで夢心地でした。
とにかく信頼のおける友達に連絡をし、次の日から元の生活を送っていましたが、明らかな変化も訪れました。
それは満足感からの食欲不振です。
ネットでもそのような症状についても掲載されており、不安はありませんでしたが、彼のことを思うだけで心が満たされて、食べることの好きな私でさえ食欲がなくなってしまいました。
しかし、心は常に満たされていてイキイキと生活できるようになり、自分に自信が持てるようになっていました。
「私はこれまでと違って、肩書きに彼氏がいるという人になれるんだ」と思えるようになり、より充実した時を過ごせるようになりました。
そして、一人頼れる存在が増えたことに嬉しさを感じるようになりました。