若かったあのころの思い出、年下男子との秘密の恋のお話。

サリーさん 年代:30代
地域:東京都
目次

とにかく恋愛の仕方がわからなかった

当時、大学を卒業し新卒で就職した会社に勤務していたのですが、子どもの頃からずっとスポーツ一筋で育った私は、高校生の頃に一度お付き合いした人がいただけで、それ以降は恋愛なんてほぼ無縁の状態でした。

彼氏が必要無いと思っていたわけではなかったですが、何しろ友達以外の男性とどう接したらいいのかも分からず、とても奥手でした。

部活の先輩などに、片思いしたことはありましたが、自分の気持ちをなかなか伝えられず、一度も告白をしたりということはありませんでした。

恋愛に関しては本当に自信がなく、とても臆病でした。

また、綺麗になりたいという思いはありましたが、女子力は全くと言っていいほど無く、髪の毛を巻いたり、付けまつげをつけたりと、キラキラした女子がすることは一切したことがありませんでした。

恋愛に奥手な上に、女性としての魅力が無かったので、もちろん彼氏はできるはずもありませんでした。

そろそろ本気でやばいかな。

23歳にもなって、恋愛経験がほとんどない自分に対して少し焦りを感じていました。

早い子だと、既に結婚して子どももいるという友人もいましたし、同僚も彼氏、彼女持ちが多く、私だけ取り残されたような気がして、劣等感や焦りが常にありました。

ですが、当時は仕事もまだまだこれから色々と頑張らなければいけない時期だったので、恋愛なんてもうどこか諦めている自分がいました。

そんな中、研修でメイクアップ講座を受けさせてもらえる機会があり、そこで初めて、きちんとメイクをしたのですが、決して濃いメイクではないにもかかわらず、自分の印象が本当に変わったことに衝撃を受けました。
私も磨けば少しは光るかもと少し自信に変わりました。

そして、やっぱり女性として素敵に行きたいと思い始めました。

徐々に惹かれていました。

当時、彼氏を積極的に探したりはしていませんでしたが、綺麗な人になりたいと、美容室でパーマをかけてもらったり、毎日きちんと化粧をしたりと、他の女性からしたら当たり前のことなのですが、私にとってはどれも今までしてこなかったことをするようになりました。

それがきっかけで、なりたい自分が見えてきて、自然体で綺麗な人を目指すことにしました。

そんな時、私は人事部で、新卒対象の会社合同説明会に参加する機会があり、当時私は24歳だったので、年齢は2つ下の大学生に先輩としてのアドバイスなどを話したり、悩みを聞いたりしました。

その中に、野球部に所属し、日々練習に励んでいるという学生がおり、その学生から悩み相談を受けました。

とても綺麗な目をした好印象の彼は教員が第一希望だったのですが、自分に自信が持てず、教員がダメだった時、自分が何がしたくて何ができるのかと悩んでいました。

私も学生時代、同じような事で悩んだことがあったので、そんな彼に共感し、少しでも彼の役に立てたらと感じたのを覚えています。

ただ、その時点で彼に対しては恋愛対象なんて感覚は全くなく、可愛い後輩のような感覚でした。

その彼が自社の会社説明会に来たり、選考へ進んでくれたりと、顔を合わせる機会が増え、少し打ち解けてきた頃に、たまたま仕事帰りの電車に彼が乗っていて、途中まで一緒帰ることになりました。

仕事で話している時とはちょっと違い、本当に部活の後輩のように感じ、少し距離が近くなった気がしました。

そして、彼が2次選考へ来た日に、選考が終わり、私も仕事を終えて帰ろうとした所、彼が駅で私を待っていたのです。

私はとても驚き、ドキッとしました。

会社の選考の話ではなく、スポーツをしていた先輩としてもっと話したいと言われ、一緒に帰りながら私の今までの経緯や、それで感じたことなども話しました。

そして別れ際に、「もっと色々な話しをしたい。もし迷惑でなければ連絡先を教えてください。」と彼から言われ、ここでもドキッとしました。
でも私は彼が選考を受けている会社の人間だったので、利用されてる?と少し疑心を抱き、「もし私があなたの友達になっても、決定権の無い私には何もできないし、それはすべきことでもない」と伝えたところ、彼は「コネが欲しくて待っていたわけではありません。

あなたの考え方に共感できるから、もっと話しを聞きたいし、知りたい」と言われ、その予想外の言葉に、ポカーンとしてしまいました。

というよりは、そこで私は恐らく彼に恋心を抱きました。

そして連絡先を交換して、彼がオフの日に一緒に食事をしたり、会う回数を重ねるごとにどんどん楽しくなっていき、心地よくなっていきました。

でも、恋愛に臆病で自信がなく、その上、私は社会人、彼は学生という立場もあり、そんな気持ちは伝えられるはずもありませんでした。

そして、教員採用試験の前日に、彼から会えないかと連絡があり、試験勉強は?と聞くと今まで地道にやってきたし、ここへきて一夜漬けしてもあまり意味がなさそうだということだったので、会うことになりました。

いつものように、ご飯を食べた後、いつも通り駅までの道を散歩しながら他愛ない会話をした後、駅でさよならする時、彼から「僕はあなたの事が好きです。まだ学生で将来もちゃんと決まってないけれど、あなたが居てくれたら何でも頑張れると思います。

僕と付き合ってもらえませんか?答えは今じゃなくていいです。考えてもらえたら嬉しいです。

今日は来てくれてありがとうございました。
明日、頑張ります。」と言われました。

飛び上がりたいくらい嬉しいのと、どんな顔して聞けばいいのかという緊張と、色々な感情が一度に押し寄せて思考がフリーズしてしまいました。

そしてその日はそこで別れ、1人になってから好きという気持ちはもちろんあるけれど、この関係は社会人として大丈夫なのか?とか、色々と悩みましたが、私は別に彼を優位にしたり、ズルをしているわけではなかったし、今後も仕事に公私混同しなければ問題はないはずだと考えに至りました。

そして、次の日の夕方に、彼から「無事試験終わりました。あとは結果を待つのみです」とメールが来たので、会って話したいと伝え、仕事の後に会い、私も彼の事が好きという事と、真剣に付き合いたいという事を伝えました。

初めての経験に身体がガクガク震えていたのを覚えています。

そこから、彼が卒業するまでは会社の人には秘密の恋が始まりました。

毎日が楽しくて仕方がない

彼と付き合い始めてから、毎日は会えない環境でしたが、メールでのやりとり一つとっても、もう楽しくて楽しくて、今考えると、幸せオーラ全開だったと思います。

また、私は彼が喜んでくれるようにもっと綺麗になりたいと思い、ネイルをしてみたりカラコンやマツエクを着けてみたりと、女子力向上の為に色々と試してみました。彼はそんな私に、「すごく綺麗だけど、あなたは飾らない方がもっと綺麗」と言ってくれたので、無理して綺麗になろうという考えは止めました。

また、生活面では、彼がオフの日に泊まりに来たり、部活引退後はその頻度が更に増え、半同棲生活になりました。

私が仕事の日は、彼が食事を作ってくれたり、家事も自然と出来る方がやるというようになっていました。
毎日がキラキラで幸せいっぱいでした。

結局、その彼とはお互いの目指す未来が違うことから、3年後に別れて、今は別の素敵な男性と結婚し、幸せに暮らしていますが、とても素敵な時間を過ごせたので今でも彼には感謝しています。

 

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