地域:神奈川県
とにかく呑んで、遊んで
20代前半、仕事も4年目に入りそれなりに稼げるようになったので高校時代の友達と週末はしょっちゅう飲みに出かけていました。
飲みにいく場所も様々でお互いの家だったり、家の近くの居酒屋、都内まで出てクラブに行き朝まではしゃぐこともありました。
毎週末誰かと飲んでは朝帰りというような生活をしていたので、そんな生活をしていれば彼氏なんてできるはずもなく、また自分自身彼氏が欲しいと思うことがなかったので全く焦っていませんでした。
20歳の時に少しだけお付き合いをした年上の彼氏がちょっとダメ男だったこともあってそんなに焦って彼氏を作ってまた失敗したくないというのもあったのかなと思います。
仲の良かった子の結婚
よく遊んでいた子の中にずっと前から彼氏がいた子がいました。
その子とは月に何回かランチをするような友達でその頃の私からすると貴重な昼間に遊ぶ友達でした。
ある日その子から結婚することになったと連絡が来ました。
自分自身初めて参加する結婚式だったのとても楽しみに参加しました。
実際参加して見ると、彼女の幸せそうな顔、時折2人が顔を見合わせて微笑みあっているその空気を見たとき、初めて私も彼氏欲しいな、結婚したいなと思いました。
純粋に2人がとっても羨ましく思いました。
この2人のような幸せいっぱいの結婚生活を送りたい、そのためにはあんな生活していてはいけないなとその時反省しました。
映画につられた
とは言っても、そんなにすぐ今までの生活を変えられるわけじゃないので週末高校時代の友達とクラブに飲みに出かけました。
その日もいつも通り飲んで騒いで遊んでいたのですが、その日は少し違いました。
少し休憩とテーブルでゆっくりお酒を飲んでいると、隣にいた男性に声をかけられました。
いつも一緒にクラブに行く友達がとても可愛くて、毎回声をかけられてはお酒を奢ってもらえるぐらいモテる子だったので、その日もきっとその子目当てだと思いその子に声をかけました。
しかし、その子があんまり乗り気じゃなかったので私が対応しました。
その時に自分の吸っているタバコと銘柄が一緒だったこと、読んでいる本が同じだったことなどで話が合い、意気投合。
その彼にその当時流行っていた映画に誘われたのをきっかけに、後日誘われた映画に一緒に行ったのをきっかけにお付き合いすることになりました。
読んでいた本の通りに
映画を見に行って、お付き合いすることになりました。
その時話題にもあがったお互い読んでいた本というのが有川浩さんの「クジラの彼」でした。
海上自衛隊の潜水艦乗りの彼と恋をする話なのですが、その出会った彼というのがこの本の中に登場する海上自衛隊の潜水艦乗りの人でした。
本の中にも書いてあった通り、急に連絡が取れなくなり、それこそ1ヶ月以上帰ってこないなんてざらでした。
国家機密なので行き先も期間も教えてもらえないので不安でした。
でもこの本を読んでいたのもあり、不安よりも「あ、本当にあの本通りだった。
へー、海自の人って大変だあ。」と楽観的に彼の帰りを待つことができました。
あの本を読んでいなかったら正直彼との交際は続いていなかったかもしれません。
頭では理解していてもいつ帰ってくるのかわからない彼をただ待つというのは辛いこともありました。
でも彼も仕事で頑張っていると思えばなんとかなりましたし、彼がいない間は友達と遊ぶことも多かったので寂しさは紛れました。
彼と会えないのに家が遠くて会いに行くのが大変だったのもあって付き合って1年で同棲を始め、その1年後に結婚しました。
友達とクラブで遊びまくってなかったら、友達が結婚しなかったら、あの日クラブに行っていなかったら彼には出会っていないし、
「クジラの彼」を読んでいなかったら彼と話が弾むことも彼の仕事に対しての理解もなかったかもしれないなと思います。
すべての偶然が重なって彼と結婚できたのだなと思うと遊び歩いててよかったなと少し思いました。