元彼のDVのトラウマから私を救ってくれた男友達が夫になるまで

ばろんちっちさん 年代:20代
東京都
目次

DV男からの解放

昔、付き合った彼はひどい男性でした。

度重なる浮気、私への暴言と暴力、携帯を取り上げ連絡先をすべて消されたり、親・友人への連絡を禁止、時には仕事にもいかせてもらえず軟禁状態。

お金もことあるごとに貸さなければいけなくなり、金融会社でお金も借りました。

当時の彼は絵に描いたような典型的なDV男だったのです。

別れると言うたびに立てないほどに暴力をふるわれ、身を守る為従うしかなく怯える毎日を過ごしていました。

誰にも相談できず、またそこから逃げ出す方法も考えられないような状態でもありました。

そんな彼からやっとの思いで逃げるように、別れることが出来たのは交際から2年が経った頃です。

消された友人の連絡先を少しずつ取り戻して、以前のように自由な生活を送れるようになりました。

ひとりの孤独感と恐怖

彼と別れて、自由な毎日に心から幸せを感じていました。

会社帰りに飲みに行こうとも、誰と電話をしようとも、SNSに何を書こうとも暴力をふるわれる必要がなくなって嬉しさの反面、もしかしたらまた家に押しかけてくるかもしれないと怯えて1人で家にいるのが怖くてしょっちゅう友人宅に泊まりにいったり朝まで飲み会をしたりして紛らわせていました。

また一人でいることや、自由な時間ばかりが広がっていることに一種の空虚感を覚えていました。

これまですべての時間を彼に縛られていた私にとって、1人でいることや自分の時間が自分のためだけにあることが身体に馴染んでいたのだと思います。

誰にも求められていない、自分の存在価値が否定されるような虚しさとダメな彼に染まってしまっている自分が許せなく、自虐的になっていました。

新しい彼氏がほしいと思ったのは、だれかに必要としてほしい・ただただ大切にしてくれる人と幸せになりたいと強く思いそうでもなければ生きていくことが難しいとさえ感じたからです。

一番近くにいた人

失恋とは違った、恋愛の傷が深い私の話し相手になってくれた人がいました。

学生時代からずっと仲良くしていた男友達で、卒業後も定期的に飲みに行ったり遊びに行ったり自然にいつも近くにいる「仲間」の1人でもあり「親友」でもありました。

私が変な男と付き合っている間、悪い噂だけを耳にしてとても心配し、男を見る目がないと叱られもしました。

1人でいられない私のわがままに付き合って、よくドライブに連れ出して気分転換させてくれて、「持つべきものは友人!」と心から思っていたのです。

そんなある日、お酒を飲みながら女友達と私を幸せにしてくれる人、旦那さんになってくれる人はどんな人だろうか・・・と盛り上がっていた時、「あいつしかいないでしょ」と一言。

それまで意識すらしていなかったのですが、たしかにいつもすぐに駆けつけてくれて、いつも優しくしてくれて、助けてくれた人。

素の自分でいることができて、一緒にいてとても楽な人。

でも、私にとってなくてはならない大切な人。

そう気がついて、その場ですぐに男友達に電話をかけました。

お酒の勢いもあったし、ふざけ半分の気持ちでもありましたが日付も変わった深夜の突然の電話、会話が始まる前に「私と結婚しない?」とだけ伝えると間をおかず、「ん?いいよ」と答えてくれたのが今の旦那です。

周りには、いつくっつくのか焦れったかった。と、散々冷やかされました。

自分の居場所

その後、結婚を前提にお付き合いというよりも、婚約状態のお付き合いが始まりました。

といっても、いつもと変わらず出掛けて、飲みに行って、くだらない話をして笑いあって・・・

変わったのは恋人になって、手を繋いだり腕を組んだりカップルらしいことをするようになった位。

1年半後結婚して、夫婦になりましたが今でも変わらず、親友であり最愛の人です。

自分を必要としてくれる人はこんなにも近くにいたんだなと思い返すと、感謝の気持ちしかありません。

あんなにも、自分の価値が分からなくて寂しくてたまらなかった気持ちは嘘のように消えてこの人のために私は存在していて、それはお互いにそうなんだ。と信じていますしとても幸せで満ち足りた日々です。

私が色んなことで悩んだり苦しんだりしている間、いつも相談にのって支えてくれた人。

近すぎて、まったく気がつかなかったけど、どこか遠くにあるように思えた自分の居場所はすぐ近くにあったんだなと思います。

このおだやかな毎日を大切にしていきたいです。

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