大阪府
田舎暮らしの切なさ
高校時代から彼氏を欲しかった私。
しかし、私の高校は田舎の地元の高校でした。
電車で20分ほど行けば大都会へ出かけられますが、私の高校は田んぼと山の中にあり、最寄駅まではバス必須の場所です。
通学も田舎道のみで、出会うのは田んぼの苗と虫の大群のみです。
そんな高校である私にとって付き合うというのはとてもレベルが高いことでした。
まずは、出会う人がいないことです。
もちろん、高校内で付き合っている人はいました。
しかしながら、付き合っているのは高校の中でも特に派手系の子たちが数人のみです。
田舎であり、勉強には力が入っていたので恋愛をして遊ぶ学校ではありませんでした。
携帯は持っていたものの、パケット放題でなく、ネットを使うたびにお金がかかるので、ネットを通しても誰かと連絡することもありませんでした。
恋愛ドラマによる憧れ!
中学の時から高校に入れば彼氏が自然と出来て、皆お付き合いができると思っていました。
その当時はドラマでも高校の恋愛ドラマが流行っており、その影響も大きくありました。
高校に入れば、みんなドラマのような恋愛がくると思いつつ、高校へ入学しました。
しかし、入ってみると現実はドラマのようには行きませんでした。
彼氏とお昼にお弁当を食べたり、制服でのデート、当時とても流行っていたプリクラを撮るなど、憧れがあったものが全くできる状況ではありませんでした。
憧れと違うことで、次第により一層、彼氏が欲しいという願望が強くなりました。
また友達とのダブルデートを夢見ており、友人とも妄想を膨らませていたことも彼氏が欲しかった理由です。
大学こそ、絶対見つける!
大学に入り、彼氏を絶対に作る!と心に決めていました。大学はこの地域では有名なお嬢様学校です。
学校名だけで言えば、良い人と付き合える学校です。
そのためにここを逃したらダメだと思い、まずは出会いの場を探しました。
その一つにサークルです。
他の学校とのサークルで、大規模なサークルでした。
全体で100人以上です。
このサークルこそ、出会いの場であると確信しました。
結果、ここのサークルで出会い、付き合い約8年後に家族になりました。
サークルはあまりにも人がいたので、なかなか名前も覚えず、またシャイな私は自分から行くことも出来ません。
そんな中、たまたま話しかけてけれたのが彼でした。
彼以外とは、サークルの連絡事項以外の連絡を取ったこともありません。
やっとできた彼氏!やりたいことたくさん!
やっとできた彼氏です。
友達歴を半年したあとに付き合いました。
そのため友達感もあり、本当に好きなのか疑問もありましたが、彼氏が出来たことにとても嬉しく、気分は最高でした。
学校が終わってデートのときは友達にも言われるほど普段と違う可愛いオシャレやメイクをしていました。
水族館でのデート、お菓子を作る、手をつなぐ。
やっとしたいことが出来ました。
彼がたくさん会いたいと思う人で、時々会うのが面倒な時もありましたが、彼氏がいる=リア充という自分のイメージがあり、満足していました。
デートの前日からウキウキして、服を考える、髪型を変化させるなど、まさに恋する乙女の恋愛をしていました。