地域:長崎県
当時の私
その時の私は、友人と遊ぶことで精一杯で恋人を作ることを想像していませんでした。
部活に友人、高校生の私には異性との交遊なんて考えていなかったので、正直言うと彼氏がいない理由が私自身の性格が悪かったからとかそのような理由は思い浮かびませんでした。
それでもたまには、彼氏が欲しいなと思うこともありましたが、どうせできてもそこまで頻繁に彼氏と会う場面が想像できなかったので探すのをやめました。
ちょうど高校に入って新しい部活を探してやっとやりたいことが見つかった私だったのでそこまで深くは考えていなかったのですが、残念ながら私の周囲の友人たちは続々とカップルが成立していったのでした。
高校一年生の私は忙しかったのです。
置いてけぼり
面倒臭がりな私がとうとう彼氏を欲しいなと思ったきっかけは、同じ部活の友人に彼氏ができたことでした。
正直、まさか友人に先を越されるとは思っていなかったので素直に衝撃で、本当に急に彼氏が欲しくなったのでした。
しかし、欲しいと思って簡単にできるものでもないのでそこからは彼氏が欲しいとは思うものの行動できず仕舞いでした。
どうしてみんな彼氏ができるの?むしろどうやったら彼氏ができるの?と疑問符だらけでした。
別に初めて作る彼氏ではなかったのですが、前の人と別れてから時間が結構経っていたので鈍ってしまったといいますか…。その当時の私には自力で彼氏を見つけ出すことがかなりの困難だったように思います。
彼氏の見つけ方が分からないって、すごく致命的です。
そんな時の友人
彼氏の見つけ方が分からない私をみかねた友人が、とうとう『私の中学時代の部活の友達紹介してあげようか?』と救いの手をくれたのです。
それでも紹介という言葉に不信があった私は最初こそ戸惑いましたが、友人のお友達A君を紹介してもらうことになりました。
すぐに連絡先を聞いてメッセージを送ってみると、すぐに返事が来ました。
そこから何度となく、A君とはやり取りをしとうとう実際に会ってみようとお誘いを受けました。
実際に会う日はなんとバレンタイン当日でした。これは気合をいれて作らなければと思い、チョコレートケーキを作ったのにお家に忘れてしまったのはいい思い出です。
次の日には地元のイベントがあったので『誘ったら、来てくれる?』というA君に食い気味でOKをだしました。
そしてその後何度か会ってを繰り返し、A君から告白をされてお付き合いをすることになりました。
優しい彼
ようやくお付き合いできたA君だったのですが、なんと私は釣った魚に餌はやらないタイプだったようで…。
それはもうA君を放っておいては友人と遊び、部活に励みたまに彼と遊ぼうと誘われるとドタキャンをすると言う最低ぶりを露わにしました。
優しい彼はそれでも私を許してくれました。
後々彼はその時別れようかと思っていたらしいです。
たしかに、今思えば別れられてもおかしくはない行動だったとも思うので今更ながらに反省です。
そんな関係が2年間続き、とうとう私にも変化が現れました。なんと私に尽くしていてくれた彼を大好きになってしまったというところです。
そうなってしまうと今までの2年間が最低なようにも思えますが、今までが普通の好きだったとするならこの時の私は最高にA君が大好きになってしまったのです。
A君に会えないと寂しい悲しいずっと一緒にいたいと思うようになったのです。
まさか今まで釣った魚に餌はやらない私がこんなことになるとは思いませんでした。
そしてそれは8年経った今も変わらずA君が好きで、その間に私とA君の大切な子供が2人も生まれ、そのうちにもう1人でもと思うほど私は彼が大好きな人生になってしまったのでした。