地域:兵庫県
12年間の女子校生活
私は小学校から高校までの12年間、小中高一貫の女子校に通っていました。
これは私の希望ではなく、英才教育だった両親の希望でありました。
もちろん良い教育を受けさせてもらって感謝することのほうが多かったですが、大学生になった時に初めての男女共学生活でした。
そのため、男の子が隣の席に座って授業を受けていることにとても違和感を感じましたし、男の子とどう接したら良いのか、どんなお喋りをすれば良いのか全くわからない悲惨な状態でした。
なるべく男の子たちとは話さないようにしていましたが、プレゼンの授業やグループワーク、ゼミなどではそんなわけにはいきません。
私が男の子たちと接することに慣れるにはしばらく時間がかかりましたし、当然、そんな状態で彼氏ができるはずもありませんでした。
お年頃だから
私は初めから自分から彼氏がほしいという強い願望はありませんでした。
しかし、大学のキャンパス内でカップルになる学生は多く、キャンパス内で仲睦まじく歩いたりおしゃべりしたりしている彼らを見ているとだんだんと自分にも彼氏がいたらこんな風に楽しい生活が待っているのかなぁと思うようになりました。
また、当時は24歳くらいで結婚したいなぁなんて考えていたので大学生は恋愛をスタートするのにそろそろ良いお年頃なのかなと思うようになりました。
また、親しい女友達にも次々に彼氏ができ始めました。かなり年上の彼氏ができた子や、外国人の彼氏ができた子など様々でしたが、身近な友達に彼氏ができ始めると、私も彼氏がほしいなぁ、私も恋愛の話に加わりたいなぁと思うようになりました。
出会いはSNS
私は特に自分から彼氏を探したわけではありませんでした。
女子校出身ということが原因で男の子とのお喋りも上手くありませんでしたし、自分に自信があるわけでもなく、積極的に自分を売り込むなんてこともできませんでした。
私が最初の彼氏と出会ったのは当時流行りだしたばかりのSNSでした。
あるとき、私のSNSに彼からメッセージが来ました。
彼は私が所属していたボランティアサークル活動に興味があるようで、参加したいと申し出てきました。
彼とは大学が違いましたが、私の参加していたサークル活動は様々な学校の学生がご参加することが可能だったので快くオーケーしました。
それから彼とは毎週、サークル活動で会うことになり、親交を深めていきました。
依存症
しばらくして私と彼は休日に二人で出かけるようになりました。
彼はとても穏やかで優しい人でした。
私は彼の人柄にどんどん惹かれていきました。
あるとき、彼から付き合おうと言われ、私はとても嬉しく、後先も考えずに快諾しました。
私は当時、両親とあまりうまく行っていなかったこともあり、彼が話を聞いてくれたり、共感してくれることにとても安心感を覚えました。
それからどんどん私は彼に精神的に依存していきました。
自分のことを分かってくれるのは彼だけだと思い込んでいました。
そして、同時に携帯電話を手放すことができなくなり、携帯依存症になっていきました。
彼からメールが来たらいつでも返信できるようにお風呂の中にまで携帯を持っていくなど、今では考えられないようなことをしていました。
携帯がなければ落ち着かないまでに私は彼に依存してしまうようになってしまいました。