福岡県
最低な奴
当時、私はしばらく一人でいたいと思っていました。それは、別れた彼氏が何回も浮気する最低な奴だったからです。
浮気がばれるとすごく謝って来て、「本当に好きなのはかなだけだから、あんなの本気じゃないから。お願いだから別れないで」とすがりつかれて結局許してしまい、何度も同じ事の繰り返しでした。
自分の友人と浮気された事もあって友達との仲もダメになり、もう他人を信用するのが怖くなっていました。
それと同時に、男の人はどうせ浮気するし、浮気されるって事は自分には相手を本気にさせられる魅力が無いのだと思っていました。
なので、しばらくは人と距離を持って過ごしていきたいと思っていたので、到底彼氏を作る気にもなれませんでした。
心が痛い
当時一人暮らしをしていましたが、前の彼氏とは半同棲状態でした。
約二年程二人で生活していた為、一人暮らしの寂しさは辛かったです。
それでも徐々に一人での生活に慣れていきましたが、仕事でのストレスも溜まって会社で倒れてしまいました。
入院しなければいけなくなり、ボーっとする時間が多くなりました。
他人と距離を置いていた為、お見舞いに来る人も家族以外いない状態で、気づけば涙が止まらなくなっていました。
すごく寂しかったんです。
辛かったこと寂しかった事を話したい、誰かに慰めて欲しいと思いました。
こんな時に彼氏がいてくれたらなと。もう一人でいたくなかったんです。
自分がしんどい時、話を聞いてくれて側にいてくれる人がいたらどんなに心強いだろうと思うようになっていきました。
こんなに近くに
入院している時に、会社の上司がやってきました。
その人は私より5つ年上で、今までは仕事で必要な会話くらいしかした事がありませんでした。
そんな人にすっぴんでぼろぼろの姿を見られて恥ずかしくてたまりませんでした。
ですがその人はそんなこと等全く気にしてないようで、私に今まで何があったのか話して欲しいと言いました。
私は弱っていたせいか、なぜか素直にこれまであった事、寂しかった事等泣きながら話しました。
彼はその間ずっと黙って聞いてくれました。
話し終わると、彼は「もう頑張らなくていいよ」とそっと頭を撫でてくれました。
私はすごく心が軽くなって、気持ちがすっきりしました。
こんなに近くに自分の事を理解してくれる人がいたんだと思いました。
心が軽い
彼と付き合うようになって、私は以前より明るくなりました。
彼は何かあったらきちんと話を聞いてくれました。喧嘩をしても、逃げずにしっかり話をしてくれました。
話をする事で勝手に思い込む事も無くなったし、すれ違いも無くなって気持ちが軽くなりました。
彼の為に料理をしたり、部屋の模様替えをしたり、今まで退屈で寂しかった自分の家が好きになりました。
同じ職場と言う事もあって、仕事での不満や悩み等も聞いてもらえて、仕事への意識も変わったように感じました。
仕事も楽しくなって、小さな仕事ですが責任者に選んでもらえたり、今まで何もかもマイナスに捉えていた事が、少しづつプラスに捉える事が出来るようになりました。
彼氏が出来た事で気持ちが軽くなり、仕事にも意欲が出ていい事が増えました。