地域:愛知県
仕事も趣味も充実していたこと
その頃、4年間くらい彼氏がいませんでした。
でも、ちょうど新しい仕事に就いて、毎日仕事を覚えることに必死だったし、それでやりがいもとても感じていました。
拘束時間の長い職場でしたので、せめて週末のお休みは好きな習い事などを入れて気分転換をしたり、友達とお茶をするなどして、彼氏欲しいよねーなんていう話をしていても、どこかで今の自分はそんなに必要としてないというか、彼氏に割く時間もなかったので、あまり気にしていませんでした。
職場の方や、友人の義母からもお見合いはどう?なんて持ちかけられたことも何度かありましたが、それはそれで、自分は魅力があるのかもな、なんていう変な自信に繋がりはしたものの、特別結婚したい!彼氏が欲しい!という気もありませんでした。
いつまでも悠長なことを言っていられないと悟る
充実して暮らしていたので、彼氏はまあいつかできるだろうと漠然と思いながらも、気づけば30歳目前でした。
そして周りは結婚ラッシュで、私はご祝儀貧乏になるほどでした。
さすがにそうなってくると、私も悠長に構えている場合ではないなと、じわじわと焦りの気持ちが沸いてきたのです。
彼氏がいなければ、結婚なんて夢、子供なんて夢のまた夢。
その頃になって、ようやく現実味を帯びてきたのです。
周りの目が気になるとか、世間体がどうのということは考えませんでしたが、そろそろ本気で彼氏を作ることを考えないと、私はもしかして一生お一人様で生きていくのかしら、なんていう恐ろしいような不安も感じていました。
またドラマの影響で、27歳を過ぎたら、女は値崩れが始まるという言葉もぐさりと刺さっていました。
とりあえず色々始めてみた
会社と家、家と趣味の教室の往復、の生活から、行動範囲を広げようと思い立ちました。
習い事は女性ばかりだったため、趣向を変えて、スポーツジムや語学の教室に通うことにしました。
停滞しているときは、まず動きだすと、自分の周りの空気も変わってくるということを経験として知っていたので、とりあえず新しいことを始めるようにしました。
ご無沙汰していた友人と会ったり、旅に出たり、忙しく動き回りました。
そんな中で、久しぶりに会った友人と、新しく始めた趣味のことを話していたら、後に夫となる人を紹介されたのです。
その時は、そこから恋が始まるかもなんていう期待は不思議と全くなくて、ただ純粋に同じ趣味の人として知り合ったのですが、これがご縁というものなのだなと、今はしみじみ思っています。
おかげで自分がより素敵になる
ありがたいことに、相手からとても好意を持たれる形でお付き合いすることになったので、ちょっと傲慢になっていたところもあったかもしれません。
ただ、そのおかげで、自分により自信を持てるようになったし、相手の期待を裏切ってはいけないという思いもあって、本当は割りとずぼらでも自分は構わないのですが、お部屋なんかもお花を飾ったりして、常に綺麗にするようになりました。
料理も彼が褒め上手なおかげで、随分と腕が上がったように思います。
相手に見合うように、相手にいつまでも素敵だと思われたい、相手にずっと好きでいてもらいたい、そういう思いが自然と自分を高めてくれるようにも思います。
そして、ぐうたらな自分もひっくるめて、全部愛してくれる人がいることの安心感はかけがえのないものだと感じています。