地域:東京都
非恋愛体質だった私
私は元々恋愛体質ではありませんでした。
初めての彼氏ができたのは中学3年生の時。
周りの友達よりも恋愛が少し早かったので、私はもしかして恋愛体質なのかも、なんて思っていたのですが、完全に勘違いでした。
その彼氏と別れてからは色恋に全く興味が持てず、友達に彼氏ができても羨ましいという気持ちは全くなく、遊んでくれなくてつまんないな、と思うくらいでした。
大学に入れば、バイトを始めれば、社会人になれば恋をするだろうと思っていましたが、私が誰にも恋をしないまま気づけば社会人5年目になっていました。
当時は結婚願望もなく、仕事にも友人にも恵まれていたので、今は恋は休憩、他にやりたいこともたくさんあるし、と全く恋愛に目が向きませんでした。
結婚ラッシュを終えて少しずつ変わり始めた気持ち
元々地方の出身なので、地元の友達が結婚するのは23歳くらいでした。
この前までお互い子供だったのに、ウエディングドレスを着た友達の姿を見るとなんとも言えない気持ちになりました。
そして25歳になると大学時代の友人の結婚ラッシュを迎えました。その時になんとも言えない気持ちの正体がわかりました。
私は皆んなが羨ましかったのです。
愛する人がいて、その人にたくさん愛をもらって、そして家族になっていく姿はとても美しく感じました。
私がずっといらないと思っていた恋愛の先にそれがあると思うと、これはまずい、恋すらずっとしてないのにこのままだと彼氏ができないし結婚も一生できない、と一気に恋愛に目が向きました。
突然思い出した男友達と映画へ
ある漫画が映画化されると聞いて、私は1人の男性を思い出しました。
学生時代に友人と飲みに行った時にたまたま合流した友人の幼馴染です。
あまりよく覚えていませんでしたが、確かその漫画が好きだと言っていたなとふと思い出しました。
連絡先は交換していたけど、一度も連絡したことのなかった彼、せっかく思い出したから映画のことを教えてあげようと連絡をしました。
連絡をとってみたら驚くことがわかりました。
彼は隣駅に住んでいたのです。
出会った当時私は神奈川、彼は東京の別の場所でしたが、5年経って2人はご近所さんになっていました。
お互いそれが運命だと感じたのか、一緒に映画を観に行ったあと、すぐに付き合うようになりました。
愛されていいんだという安心感
彼と恋人として付き合う中で、私は今まで恋をするのを怖がっていたんだと気付きました。
何をするにも嫌われたらどうしようとか、引かれないかな、と彼の顔色を伺っていた私に、彼はもっと頼ってもいいし意見が合わなければ話し合えばいいし、それで気持ちが変わったりしないよと言ってくれました。
その時にすごくホッとして、今まで色々と理由をつけてきたけど、結局は摩擦が怖くて恋愛に向き合えなかったんだということがわかりました。
自分なんて、といつも思っていた私でしたが、彼が褒めてくれたり突然抱きしめてくれたり、愛情表現をしっかりされることで、私は愛されてもいいんだなという安心感を得ることができました。