地域:山梨県
2次元が好きな女子の思考
私は友達の影響もあり、マンガやアニメの中に出てくる登場人物が大好きでした。
それこそ、現実の男子には目もくれずに、完璧な絵の中の男子に憧れていました。
それだけあれば当時はどうでも良く、グループ以外の周りの女子が恋やらに青春していても全く関係など無かったのです。
また、元々読書が好きで、文芸部で純文学の執筆もしたりと比較的忙しい日々を送っていたので、恋をしなくても私としては十分に充実した日々でした。
また、人付き合いも苦手で、彼氏という存在ができても煩わしいだけだろうと思っていたのです。
一言で言えば男の人に興味が一切なく、何となく、一生彼氏なんか作らないんだろうなと決めつけてさえいたのです。
オタク女子がとうとう恋に落ちました。
そんな、マンガやアニメの登場人物が大好きだった私ですが、やはりきっかけは気になる人が出来たからでした。
まさか自分が、2次元以外の男性に好意を持つとは思ってもみませんでしたし、はじめは何故か、否定さえしていました。
もしかしたら、どこかで男子に惚れたら負けだと思っていたのかも知れません。
その人はとてもハンサムで優しい人で、その上、お互いにお互いから目が離せずにいることが分かりました。
3次元の男の人で、例えどんなに格好良くても、こんなにも目が離せなくなるものだとは知りませんでした。
それも、何となくではありますが両想いだと感じることが出来たのです。おそらくお互いに一目惚れだったのでしょう。
きっかけはオタク友達の紹介
では、そのハンサムな彼とはどこで出会ったのか、彼は車が大好きで、アニメやマンガは一切見ない人でした。
趣味は全く異なりましたが、1つだけ共通点があり、それは一緒の友達が居たことでした。
彼を作ってみなよと言われ、乗り気では無かったのですが、ご飯だけならと会ってみることにしました。
少し遅れてきた彼に目が釘付けになり、目が合うとはっと目をそらしていました。
その後、彼はご飯に連れて行ってくれるようになり、遊びに行くようになりました。
彼と一緒の時は無言が多かったのですが、不思議と気まずさは感じず、ずっと一緒にいる家族のように思えました。
そして彼から告白をされたのですが、好きかもしれないという言い方に腹が立ち、一度は断りますが、考え直して私から告白をし直しました。
彼が出来たと同時にアニメオタク卒業!
彼と一緒に過ごすうちに、徐々に車にも興味が移りました。
相変わらず文学少女で読書と執筆は続けましたが、時間がないのもあってアニメや漫画を気がついたら卒業していました。
自然にお洒落をするようになり、全く興味のなかった化粧をするようになりました。
ただ、ファッションにしても趣味にしてもまったく違いすぎたので、全てを分かち合えた訳ではなく、私は相変わらずフリフリの服を着て、彼にジーンズとTシャツにして欲しいと懇願されました。
それでも、そう言い合っている時がまた楽しくもあり、意見が合わないのに幸せなのは何だか不思議でした。
彼氏ができて、身の回りにも気を使うようになり、いい方向に変化したように思います。