地域:大阪府
少ないチャンスをモノにできない性格だった
人見知りで引っ込み思案、しかもかなりの奥手だったことが理由だと思います。
例えば、なんとなく気になった人がいたとしても声はかけられず遠くから見ていることしかできませんでしたし、
運良く向こうから話しかけられることがあっても、緊張してしまって上手く話せないなど、気がついたら生まれてから一度も彼氏ができたことがない、そんな状態になっていました。
そうなったのは、周囲の環境が少なからず原因としてあったのかもしれません。
小さい頃は男の子の友達もいたのですが、小学校の高学年にもなると自然とそれぞれ男子は男子、女子は女子で固まるようになったため、喋る機会も少なくなりました。
さらに中学高校と、共に女子高だったことも拍車をかけた出来事だと思います。
親に心配をかけたくない気持ちもあって、夜遅くまで遊ぶなんてこともしませんでした。
今考えると、本当に誰かを好きになったこともなかったような気がします。
誰かに甘えたい、そんな気持ち
女の子同士でいるのもすごく楽しいのですが、やっぱり周囲の恋愛をしている人たちを見ると羨ましいなという気持ちが芽生えました。
デートスポットではしゃいだり、手を繋いで仲良く歩いたり、クリスマスや記念日をお祝いしたり、人並みなのですが彼氏ができたらしてみたいことは山ほどありました。
そんな私に彼氏ができたら一体どうなるのだろう、そもそも上手く甘えられるのだろうか。
不安と同時に、それを知りたいという興味もありました。
本当の自分をさらけ出せる人に出会いたい、それがその時一番感じていたことです。
そしていずれは大好きな人と一緒になりたい、そんな思いが私の中にありました。
出会いときっかけ
初めて会った時のことは覚えていません。
私が働く仕事場に、彼が転勤してきました。
彼は人見知りをしない、喋りも上手な楽しい人で、すぐに周りと仲良くなっていたようでした。
ですが担当の部門が違ったので全く話す機会もなく、私の人見知りも作用して、当時向こうは私の名前すら知らなかったんじゃないかと思います。
きっかけは、その後しばらくして行なわれた飲み会で、たまたま席が隣になったことでした。
とはいえ、初めはほとんど背を向けていた状態だったのですが、お酒が入ると彼の人懐こさに磨きがかかりました。
おまけに私も、お酒を飲んで多少ガードが緩くなっていたこともあり、予期せず会話は盛り上がりました。
話してみて、彼は予想以上に気がつく人で、周りのことをよく見ているのだということを知りました。
一見軽そうに見える反面、実は頭ですごく考えていて、決して自分本位なことは言わない、そんな彼の良さに気づきました。
仕事に戻ったあとも、彼は私の顔を見るたび声をかけてくれました。
話すのが楽しくて自然と笑顔になり、そのうち飾らずに振る舞えるようになりました。
私の人見知りを、彼はあっさり突破してしまったのです。
告白も向こうからです。
私の場合自分で見つけたというより、相手に見つけてもらったという方が正しいかもしれません。
自分でも知らなかった性格に気付いた
付き合うことになって、彼の第一声は「指輪いつ買いに行く?」でした。
これにはとてもビックリしました。
彼氏ができたらやってみたいこと、その上位にペアリングがあったからです。
これだけでなく、彼は私が思うこと、感じていることを一瞬で察知し、動いてくれることがよくあります。
ですが全くわざとらしくもなく、押し付けがましくもなく、あくまで自然にやってくれます。
到底私にはできそうにないことですし、そんな人と一緒にいられることをすごく幸せに感じます。
自分が思った以上に甘えん坊でわがままだったことも、彼ができて初めて知りました。
そんな私に怒ることもなく、思う存分甘えさせてくれる彼には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
実際、ありがとうを言う回数も増えたような気がします。
それは彼に限った話ではなくて、家族や友達にも当たり前に出るようになりました。
親しい間柄だからこそ言わなくてはいけないのに、今まで素直に言えていなかった自分がいて、それが彼のおかげで変われたのです。
私を素直でいさせていてくれる、理想の人に出会えたのだと日々実感しています。