地域:山形県
出会いに飢えていたあの頃
当時20代後半の私は2年ほど彼氏がいませんでした。
職場は女性が多く、若い男性との出会いは全くありませんでした。
友人からの紹介もほとんど期待出来ず、お互いに誰かいい人紹介してよ、と言い合っているような状況でした。
なので、毎日、職場と自宅の往復のみの生活が続き、男っ気が無い為あまり美容にも力を入れていなかったため、体型もどんどんぽっちゃりしていき、もう彼氏なんていなくてもいいや、特に困るようなこともないし、親が早く結婚しろとか言ってきたら考えよう、などと思い始めていました。
彼氏が欲しい気持ちを押さえ込み、ひとりでも平気、というような雰囲気を自ら醸し出していたような気がします。
災害時に独り身はやっぱり寂しい
ちょうど東北大震災があって、独り身で寂しく生きていくのは嫌だなあと、強く思い始めたことがきっかけだったように思います。
やはり自分の安否を心配してくれる家族のありがたみを感じて、私も自分の家族を持ちたい、と初めて考えました。
災害時にやはり私のことを心配して、私も相手を心配し合えるような男性がいてくれたら、どんなに心強いだろうか、一人じゃないんだ、という気持ちを味わいたい、と切にその時感じました。
たぶん、同じような気持ちになられた独身の方は当時たくさんいらっしゃったのではないかと思います。事実、震災後の結婚率が上がったという情報を目にした記憶があります。
やはり自分自身に危機を感じると、人間の本能的に、子孫を残さなければいけない、という昔からのDNAが働くのではないか、と思ったりしました。
出会いは突然に
探していた、というわけではなかったのですが、SNSでたまたま知り合った男性が会いたい、と言ってくれて、本当はルール違反だったのですが、直メ、直電を交換し合って、会うことになりました。
特段この人と恋愛したい、とは思ってはおらず、たまには異性と遊びに行くのも気分転換になるかもしれない、くらいにしか思っていませんでした。
ところが、彼は私のことを気に入ってくれて、出会ったその日から毎日のようにメールと電話攻撃が始まりました。久々に男性から積極的なアプローチをされて、私自身もまんざらでもなくなっていきました。
気付いた時には私も恋に落ちていて、次はいつ会えるのかとても楽しみになっていました。
そんな日々が1週間ほど続き、二回目のデートではすでにお互いの気持ちは分かり合っていたので、お付き合いしてください、と言ってもらい、すぐに了承し、晴れて付き合うことになりました。
ネットでの出会いからまさかのゴールイン
その後彼とは1年半ほどお付き合いして、私は彼との結婚を意識していたのですが、なかなか彼の本心が見えず、年齢もアラサーだったこともあり、このまま優柔不断な態度を続けられたらお別れしようと考えていました。
最後になるかもしれない旅行に行ったときに、お酒の勢いを借りて泣きながら私の気持ちを伝えました。
結婚の意志が無いなら別れようと思っている、と伝えたところ、意外にも「じゃあ、結婚しようか。」とさらっと言われました。拍子抜けしましたが、とても嬉しかったです。
その後旅行から帰ってすぐ両方の親に伝え、顔合わせをし、入籍の日取りを決め、とんとん拍子に結婚へと進みました。
色々あったけど、5年経った今は2人の子供に恵まれて幸せに暮らしています。