地域:宮崎県
当時、男性との接点がなく、出会いもなかったので、恋人がいませんでした。
そして、当時は恋人がほしいという願望もなく、趣味に没頭していました。
私の趣味は好きなアーティストのコンサートへ行くことです。
それに全てを賭けていたので、休日も予定があればコンサートへ行ったり共通の趣味を持つ友人と集まったりしていたので、恋人がいないことに対する寂しさや劣等感、違和感というのを感じる暇もありませんでした。
そして、当時は男性との恋愛経験に乏しく、男性との付き合い方というものがどういうものなのか、自分の中ではっきりしていませんでした。
そういうこともあって、自分から男性との出会いを求めたり、恋人探しをしたりという事もしませんでした。
趣味友達が段々と幸せを掴み始めたのがきっかけ。
趣味に没頭する時間が長く、充実していたので、恋人が欲しいとは思いませんでした。
友人と趣味について話したりしている時が何よりも大切で楽しい時間だったからです。
しかし、段々と友人たちに恋人が出来たり、結婚をしたりして、それまで気兼ねなく会って話していた人たちが、他の幸せを見つけ出して、会う回数が減ってきました。
それだけでなく、久しぶりに会っても、恋人や旦那さんの話しばかりして、恋人がいない私だけは蚊帳の外にいるようでした。
それからは、私も恋人がほしいと思うようになりました。
なんとなく孤独感が募って、いつも側にいてくれて、話を聞いてくれる存在がほしくなりました。
一人でいる寂しさから、彼氏がほしいと思うようになりました。
全ては偶然のような運命でした。
ある日、役所で手続きをしなければいけない用事があり、役所へ行きました。
とても混んでいて、結構な時間待たされていました。座って待っていようと思いましたが、座る場所もなく、仕方がないから手続きは今度にしようと思って、帰ろうとした時に、私の名前が呼ばれました。
役所の人に呼び止められ、大変混んでいるので、もし良ければ次にお呼びいたしますので、こちらでお待ち下さいと言われて通されたところが、まだ誰かが手続きを行なっている最中の窓口でした。
私は、他人が手続き最中の場所に通されることがあるのかとびっくりして、帰ろうかなと思いましたが、やっぱり随分待ったし、せっかく次に呼ばれるし、そこで待とうと決めました。
先に手続きしている人は、私と同じくらいの年齢の男性でした。
ちらっと横顔が見えて、なんとなく何処かで見た事がある人だと思っていると、中学の頃の先輩だということに気がつきました。
思わず声をかけてみると、なんと彼は私のことを覚えていてくれて、そこが役所で、手続きをしていることも忘れて大きな声で話してしまいました。
大勢人がいるし、役所の人の目もあるからと、私たちは後日改めて話そうということを決めて、連絡先を交換しました。
それからは、毎週会うようになり、昔話や現在のことを話していくうちに、お互いがお互いを意識し始め、付き合うことになりました。
全ては偶然再会できたおかげです。
まるで運命のようでした。
劣等感もなく、アクティブな毎日になりました。
彼と出会って、週末はいつも一緒に過ごすようになりました。
それまでの週末は、趣味に費やしていて、友人と会って話すのがお決まりのパターンだったのが、彼を中心とした生活へと変化して行きました。
趣味友達とは、それまでより会う回数が減りましたが、会えば恋人の話を出来るようになり、それまで感じていた疎外感がなくなって、やっと気兼ねなくなんでも話せるようになって、心が晴れやかになりました。
また、それまで趣味に全てを費やしていた私は、趣味以外に興味はありませんでしたが、恋人ができてから、身なりを気にするようになったり、彼や周りの人たちと過ごすために外出したり、彼と共通の趣味を持ったりと、それまでの生活よりも見るものや行動範囲が変化しました。
それはとてもいいことだと思います。