地域:四国
彼氏の存在と友情の境界線。
高校時代、女友達と遊ぶことが何よりも楽しいと感じていました。
女子校と言うこともあり周りは女子ばかりのため化粧気もなく男性の意識すらすることがありませんでした。
今日はどこに行く?カラオケ行く?といつものように話す私に友人は今日はごめん彼氏とデートだからと断られる日もたびたびあり彼氏なんていなければいいのにとさえ思ってしまっていました。
友人がとられてしまう気持ちで溢れ彼氏がほしいなんて思うことがありませんでした。
当時に彼氏が出来なかったのは友人に甘えてしまっていたからです。
どこに行くにも友人と一緒だったため男性とお付き合いすることを考えてすらいませんでした。
そのため当時彼氏がいなかったのです。
笑顔の先に。
友人に彼氏ができ、友人はますます私と遊んでくれなくなりました。
休み時間もメールや電話ばかり、会話も彼氏のことばかりで正直私は面白くない気持ちでした。
しかし、友人の楽しそうな声や嬉しそうな表情に羨ましくも感じました。
私と遊びに行ったときには見せなかった綻んだ表情と恥ずかしがる仕草に恋が彼女を変えたのだと気づきました。
好きも嫌いも男性とのお付き合いなどしたことのなかった私には感じることのできない気持ちに少しづつ惹かれていきました。
彼氏に友人をとられて寂しかった気持ちも確かにあったのかもしれません。
それよりも私も彼氏がほしいと気づいてしまったこともきっと友人に彼氏ができた時だったのです。
友人の彼氏に・・・。
彼氏がほしいと友人に告白した翌日のことでした。
友人が久しぶりに遊ぼうとカラオケに誘ってくれました。
放課後、友人はメイク道具とアイロンを片手に教室に現れると突然メイクを施してくれたのです。
驚きながらも、私は友人にされるがまま大人しくしていました。
前にも何度かメイクの練習に付き合ったことがあるため私は友人に何も聞かず終わるまでじっとしていました。
出来たと鏡を見せられ、そこに映る自分が別人のようだったことを今でも覚えています。
その後カラオケに行き部屋で歌っていると2人の男性が突然部屋に入ってきました。
友人の彼氏とその友人だったらしくその日は4人でカラオケを楽しみました。
帰り、男友達に声をかけられメアドと番号を交換しました。
愛される幸せ。
友人の紹介で彼氏ができ、私は毎日連絡を取り合いました。
彼からくるメールや電話を待つ友人の気持ちが少しづつ私にも分かるようになりました。
「好き」のたった2文字にドキドキしたり嬉しくて笑顔になってしまう気持ちに自分自身驚きました。
化粧の練習やファッションの勉強、今までとは正反対な日々が訪れました。
デートの前日、ドキドキして眠れなかったり本当に少女マンガのような幸せな生活になりました。
彼氏のことを知れば知るほど嬉しいと感じたり、彼氏に会えない日は寂しいと感じるようになり夢のような気持ちでいっぱいになりました。
彼氏に依存していると言われるほど彼氏とは気が合い、友人とも彼氏が出来てからはお互いの彼氏について話し合うことも多くなりました。