地域:東京都
男性に興味がなかった
同性愛者という訳ではないのですが、小さい頃から異性への興味がなく恋愛にも興味がなかったので彼氏がいませんでした。
同じ人間としての好意を持ったりはもちろんありましたが、それが恋愛とは結びつかず彼氏というものが一体何なのかいまいちよく分からなかったのです。
彼氏がいないことで困ったことも特にありませんでした。
男性の友達は普通にいましたが、性別は関係なく接していましたし異性だからどうこうという感情もありませんでした。
一般の世間において「男だから○○」とか「女だから○○」といった性別を茶化した記事や批判意見をよく目にするので、何だか面倒臭いなあという思いもありました。
性別関係なくみんな仲良くしようよというスタンスで過ごしてきました。
体験談が生まれるかも
雑誌やSNSを見ていると「彼氏と○○しよう!」というような記事を頻繁に目にしました。
もちろん私はそんなの彼氏とでなくたっていいじゃないのと思っていたのですが、最初は全く興味がなかったそのような記事も時間潰しに読んでみると意外に面白かったのです。
中には体験談とかもあり失敗話やノロケ話が載っていたりしてクスクス笑いながら読むことができました。
そうしたことを繰り返しているうちに、男友達ではなく彼氏だから体験できることが実はたくさんあるのではないかと思うようになりました。
恋愛についてはよく分からないけれど、何か彼氏って意外に悪くないのかも!と少しずつ感じるようになりました。
そうしたら私にも笑えるような体験談が生まれるのかもなんて思うようになりました。
初合コン
昔からの知り合いで仲が良い男友達と今更改まって恋人になるのはちょっと無理なので、生まれて初めて合コンというものに参加してみることにしました。
セッティングをしてくれた女の友人はいままでだと有り得なかった私の行動にとても驚いていましたが、何とかお願いをしてこぎつけることができました。
いままで異性への意識はしたことがないのですが、いざ彼氏を作ろうとなるととても緊張してしまい合コン当日がくるまであまり眠れなかったりしました。
当日はいわゆる食事会でありこれが合コンなのねとキョトキョトしていたのですが、肝心なのはここで彼氏ができるかどうかです。
幸いなことに参加していた男性から個人的な連絡先の交換話を持ちかけてもらうことができました。
そして後日食事の約束をして、お付き合いがスタートしました。
これが恋なのね
お付き合いがスタートしたということは、いわゆる彼氏ができたということなのですが、スタートしたての頃は実は恋愛感情はまだありませんでした。
相手を嫌いではなかったので一緒に食事に出掛けてお付き合いを始めましょうという流れに至っただけです。
そんな感じでしたが、メールで連絡を取り合ったりしてお互いのことが分かってくるようになると、次第にそのようなやりとりが楽しくなってきて何だか切なくもなるようになりました。
いま彼は何をしているのかな?とか考えるようになり、今度は何処に一緒に出掛けようかな?とも考えるようになり、彼に彼女としてもっと好かれたいなと思うようになっていきました。
そしてだんだんとこれが恋なのねと気が付くようになりました。
それからは彼氏っていいものじゃないのという気持ちで一杯になり、作って良かったと思いました。