地域:北海道
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学生生活が楽しすぎて、気がつけば…
高校のときの彼と別れてから、気がつけば2年ほど経っていました。
大学に入り、サークルでの新しい刺激にすっかり夢中になっていました。
バイトに、勉強に、新しい友人先輩後輩との交友関係に充実した日々。
そして、サークルの先輩にちょっと高望みな恋をしてみたりしたものの、あっさり撃沈。
そんな事をしている内に、有り難い事にアプローチを受けたり告白されたりなんて出来事もあったのですが、
いまいちピンと来ず、恋愛に向き合うよりも、日々の生活を充実させる事の方が当時の自分には大切で、
なんだか相手の気持ちを上手に受け入れる事が出来ませんでした。
そんなこんなの毎日を過ごしている内に、大学2年生になり、気がつけば2年以上恋人のいない時期が続いていました。
ふと思い立って
もともと惚れっぽくて恋愛体質な性格ゆえに、のめり込んでしまいそうなのが怖くて恋愛に踏み込む勇気が出せなかったのも大きな理由のひとつだったのですが、
そんな恋愛体質の自分が2年も一人で過ごしている事に、ある時ぷっつりと疑問を持つようになりました。
しかも、ときは青春真っ盛りの大学生時代。片想いのドキドキはもちろん楽しいのですが
その先にステップアップしていく事がすごく魅力的に見えました。
今しか出来ない恋の形を、学生のうちに経験したい、という気持ちがありました。
そして、もう朧げな記憶になってきているのですが、充実した日々でしたが、一人で過ごすのにもそろそろ飽きてきていた話じゃないかと思います。
身近な人を好きになる
さて、恋人がそろそろ欲しいと思い立った私は、さてどんな人に恋をしようかと考えました。
惚れっぽい性格で、また更に当時いたサークルの環境が自分にとってはとても刺激的で良い環境だったので、自分の周りにいる異性は、みんな同じように魅力があって素敵だと思っていました。
誰でも付き合いたいと思うくらいでしたし、裏返せば強烈に魅力を感じた人は、最初に失恋してしまった憧れの先輩以外にはいませんでした。
しかし、学校は女子ばかりの学部にいて、バイト先も同世代の異性はあまりおらず、そしてなによりサークルが好きだったので、当時は外の男性に全く魅力を感じられなくなっていました。
なので、サークルの中で好きな人を作らなければならず、悩んだ末に、インスピレーションで恋をすることを止めて、
理想の付き合い方やタイプを自分の中に作り上げて、そこに近い人を友達の中から探して、逆説的にその人を好きになろうとしました。
気持ちの変化
ある日突然この人を好きになろうと決めたのですが、彼は特別仲が良い訳ではなく、どのようにアプローチして良いのかはとても悩みました。
ストレートに気持ちを伝えたい性格なので、仲良しの子にはすぐに気持ちを伝えられるのですが、急に馴れ馴れしくするのも恥ずかしく、
けれど他に上手い方法も掴めなかったので、バレバレで恥ずかしいなと思いながら好意をアプローチしていきました。
それを、最初は彼からずいぶん驚かれたのですが、今まで関わりが少なく、これからも特別仲良くなる予定もなかったはずの彼が、
少しずつ心を開いてくれる事に対して、とても嬉しくなって気づいたら自分にとって特別な人となってしまっていた。
程なくして無事にお付き合いをさせてもらえるようになった頃からは、すっかり彼一筋で過ごしました。