地域:東京
長い春が終わった後は、なかなか踏み出せない
当時は学生時代から5年近く付き合った遠距離恋愛をしていた彼氏と、何度も喧嘩をしてさんざん揉めて傷つけ合って別れた後で、しばらくは恋愛をする気力も湧かないほどでした。
もうしばらくは恋愛は良いかなと思う気持ちもありましたが、きっと将来この人と結婚するのだろうと未来を思いながら長年一緒に過ごして来た彼と別れ、心にぽっかりとあいた穴を次の恋愛で埋めたいと言う気持ちがありました。
一つの恋愛を終えたことで、運命の人は彼ではなかったと冷静になりました。
そしてそれならきっとどこか他の場所に、私の運命の人はいるはずだという謎の確信のような気持ちになり、その運命の人とはやく出会いたいと思いました。
クリスマス前のシングルは心も体も冷たい
当時はちょうどクリスマス前ということもあり、ショーウインドーのディスプレイもイルミネーションもクリスマスモード一色でした。
心なしか街中ですれ違う人もいつもよりカップルが多いような気もしました。
彼らはクリスマスにどんなデートをするんだろう、彼女は何をプレゼントしてもらうのだろう、きっと幸せなクリスマスを過ごすんだろうなと思うととてつもなく寂しくて切なくなりました。
さらにこの頃追い討ちをかけるように学生時代からの付き合いの長い同性の友人に新しい彼氏ができ、そののろけ話をひたすら聞かせれたことによって、私だって幸せになりたい、幸せな恋愛がしたいと強く思うようになりました。
思いがけない所に運命の人はいる
彼氏が欲しいと思っても誰でも良いというわけにはいきません。
ですが当時私は既婚の女性ばかりの職場に勤めていて、男友達も少なく友人からの紹介も見込めない状態でした。
そのため自ら彼氏候補を探すということはできませんでした。
ただご縁のある人とはいつかきっと出会えるだろうと思いながら日々を過ごしていました。
そして彼氏候補を探すためではなくただの趣味で、普段は友人といくことの多いライブにたまたま一人で行ったその日に男性に声をかけられました。
軽く話してみると音楽の趣味も合ったのでそのまま盛り上がってライブの後に飲みにいきました。
そこで連絡先を交換して、その後何度か会ううちに付き合うことになりました。
恋をすると何気ない日々も輝く
彼氏ができてとにかく誰かを好きでいること、そして好かれていることによってこんなにも精神が安定して、毎日おだやかに過ごせるのかと驚くほど心の持ちようが変わりました。
そしてデートのために新しい洋服や下着を買ったり、適齢期なこともありこの人と結婚するかもしれないと未来を夢みて苦手な料理を克服しようと、難しい料理などにもレシピを見て挑戦するようになりました。
なにより大きな変化は、休日の予定が充実しだすとあまり好きではなかった仕事もしっかり頑張ろうと意欲が湧いてきたことです。
彼に釣り合うような、毎日がキラキラ輝いているような女性になりたいと強く思いながら日々を過ごすことで、何気ない日々でも本当に輝きだします。