地域:長崎県
彼氏は必要ないと思っていたあの頃
私は両親の不仲をずっと見てきました。
なので、結婚にまったく興味がもてずにいました。
彼氏が欲しいとも思ったことは全くありませんでした。
男性とはそこそこ楽しくおしゃべりしていれば、十分で、学生時代も全く男性に興味がなかったです。
友達は次々と彼氏を作っていき、友人たちは、告白の場に私を連れて行ったりするのですが、私はなぜか全く焦りもせず、それを他人ごとのように見ていました。
今思えば、家庭の不仲の中で生活をするというのは、案外、精神を健全に育成できない環境なのかもしれません。
男性だけではなく、自分の中に入ってこれる人ができないという状況だったのかもしれません。
突然に現れた兄のような存在
そんな私も就職して、ある部署に配属され、ある男性の下につきました。
学生時代だと、男子、女子という具合に性別で分かれていたのが、職場になると性別関係なしという環境で、年上の男性への接し方がよくわからなかった当時の私ですが、その男性は、兄のように面倒を見てくれました。
異性の兄妹がいなかったので、私はとても嬉しかったです。
その男性は、とてもモテる人で、どんな女性にも優しく接していました。そんな男性だったので、女性からのアプローチも多く、私は妹のような存在だったので、よく、断るためのダシに使われていました。
仕事も一緒で、プライベートでも一緒のような感じの口ぶりで断るので、他の女性から恨まれている感じがしていました。
兄から脱却して彼氏を探す
兄のような存在の男性は、その後、他の女性と結婚しましたが、いろいろと面倒をみてもらっているうちに、どんなに自分が何もできないか、どんなに自分が弱いかを知りました。
私はパートナーが必要な人間なんだと感じました。
一人でいるというのが私に向いていないということを痛感したのです。
まったく男性と付き合うとかいった活動をしてこなかったので、どうしたものかと考えましたが、そんな時、何故か合コンによく呼ばれるようになり、呼ばれれば行ってみることにしました。
手あたり次第のように行っていたので、いろんな男性を知ることができて、また自分の好みの男性についても考えるようになりました。
特に男性と一緒にいることを考えてこなかったので、好みすらも考えたことがなかったのです。
別の土地に移り住んで彼氏ができた
合コンでは、いろんな男性と知り合って、その知り合う中で、自分を知っていく作業をした感じでした。
この男性は感じがいいとか、この男性はちょっと面倒だとか・・・。
学生の時は、そばに来た男子と「あはは」としゃべっていればよかったのですが、そばに寄り添う関係をむすぶ人を捕まえるというのは私にとってはとても難しかったです。
だんだん合コンが疲れてきて、そんな時、別の土地の仕事に呼ばれて移り住むことになりました。
そして、その土地ですぐに彼氏ができました。
何故、そこで彼氏がすぐできたのか?多分自分をよく考えてこなかった私なので、自分の中を深く考えてみていけば、そこに自分が望む現実が待っている、という事だったのではないかと今では思っています。
本当は、彼氏を捕まえるという事は、自分をよく見るということだったのかなぁと。
その後彼と結婚しましたが、たまにの喧嘩も、自分の中を深く見る作業をすると、なぜか喧嘩が収まったりするので、自分を見るって大事なんだなぁと思っている今日この頃です。