地域:神奈川県
バレエ一途だった10代
小さい頃からバレエを習っていて、高校もレッスンに通うため通信制の学校を選び、大学には行かずバレエのインストラクターとして働き始めたため、男性との出会いが全くありませんでした。
バレエは女の世界。一応男性もいるのですが、何故かゲイが多く、かっこいいなぁと思った人に彼がいたことも…。
中学の同級生が開いてくれる飲み会に参加したことも何度かありますが、ピンとくる人もいないどころか、男性の前で態度が変わる女友達にドン引きして、女の恐ろしさを学んで帰ってくることの方が多かったです。
そんなこんなで10代のほとんどはバレエに捧げ、男性と付き合うことも、夜通しクラブで遊んだこともありませんでした。
思春期になり、もちろん彼氏が欲しいと思い始めた
友人の中で早い子は中3で彼氏ができ、下校時一緒に帰ったりしている姿を見て「いいなぁ」と思っていました。
高校に上がると早い子は初体験を済ませ、周りの女友達から置いていかれてる!と焦り始めました。
バスケ部やバレー部で男の子みたいな見た目だった子が、少し見ないうちに髪を伸ばして女の子らしくなって、しかも彼氏ができたらしい!?
同級生と久しぶりに会うと、そんな噂話ばかりで私は目が回るような思いになっていました。
クラスの中でも割りと明るくイケてるチームに入っていた私。あんたは絶対すぐ彼氏が出来るよねー、すぐ結婚するんじゃない?なんて昔から言われていました。
自分でもそんな気がしていたので現実とのギャップに衝撃を受ける日々でした。
それでも出会いがないものはないし、無理に彼氏を見つける必要もないよねなんて自分を納得させました。
20代になり、バレエの職場を退職しガールズバーで働き始めた
毎晩お酒を飲み、お客さんの男性たちとお喋りし、今まで全く体験したことがなかった世界でした。
殆どのお客さんは、おじさんや、いかにもモテない系の男性だったり、恋愛対象外の人ばかりだったのですが、それでも仕事は楽しく長く続けられていました。
連絡先の交換はOKだったので、害のなさそうなお客さんとはLINEの交換をしたりしました。
そんな中、なんとなく交換したお客さんが今の旦那さんです。
お店で出会った当時は特になんとも思っていなくて、ただ話していて楽しいし、害がなさそうだから連絡先交換しとくかー、と。
本当にただそれだけ。そのうち何人かでご飯を食べに行くようになり、そして2人で出掛けるようになりました。
その辺りから、この人と一緒にいると楽しい!と思うようになり意識し始め、どちらともなく告白して付き合い始めたのがきっかけとなりました。
無事、呪縛から解放
付き合い始めてから、それまでただ自分のことだけを考えていればよかった生活がガラッと変わり、なぜか情緒不安定になりました!
嫌われたらどうしよう、浮気してないかな、とか。
今思えば、彼はそんなことをするような人ではないんだけど、当時の私は必死でした。
昔の私は、彼氏が出来れば安心できる。
それだけで勝ち組。と思っていたのですが、いざ自分がその状態になってみたら、予想と全然違う現実!恋人関係なんて、いわば口約束だけで作られているもの。
さよなら、と言われてしまえばそれで全てが終わってしまう。
彼と一緒にいるととても幸せな分、それが怖くて仕方なかったのです。
本当に山あり谷ありでした。幸せな時も、辛くて泣き続けた日もありました。
それでも次第に波が大人しくなり、平穏に2人で暮らせるようになり、そんなときにプロポーズされて結婚することになりました。
プロポーズされたときは呪縛から解放されたような気分でした!