地域:東京都
仕事ばかりの毎日で、彼氏をつくる暇がありませんでした。
当時、飲食店で働いていた私は、毎日朝早くから夜遅くまで働いていて、休みも不定期で、休みの日もアルバイトの子が休むと急に出勤になることもあるため、仕事仕事の毎日でした。
新しい出会いといえば、お店のお客様ぐらいで、とても恋愛に発展するような出会いはありませんでした。
それでも毎日が忙しかったので、彼氏を作ろうと頑張る暇もなく、毎日があっという間に過ぎていく感じでした。
彼氏ができたらいいなと考えることはあっても、行動に移すことはなかったです。
たとえ彼氏ができても、なかなか仕事が忙しくて会う暇はないし、土日祝日は必ず仕事だし、長続きはしないだろうと思っていました。
27〜28歳は女性の友達の結婚ラッシュでした。
27歳になった頃から、学生時代の友人から、次々と結婚報告を受けたり、結婚式の招待状が届くようになりました。
最初は「おめでとう」「お幸せにね〜」「私も早く相手見つけるわぁ」「そろそろ焦らなきゃいけない年になってきたね」と、言葉では言っていたものの、特に焦ってはいませんでした。
しかし、仲の良かったグループで私以外の友人が結婚した時に「そろそろやばいかも?」と思うようになりました。
最後に結婚した友人は彼氏もいなかったし、なかなか結婚しないだろうと思っていたのです。
その友人が彼氏ができて2ヵ月で結婚が決まったので、驚きと、自分だけ置いていかれてしまったような感じがしました。
それから、私も彼氏がほしいと強く思うようになりました。
恋愛対象外だと思っていた人が彼氏になりました。
当時、飲食店で一緒に働く仲間は、社員の妻子持ちの男の人と、大学生のアルバイトの子だけでした。
大学生は年も離れているし、男の人はみんな若い女の子が好きだと思っていたので、全く恋愛対象に思っていませんでした。
もともと大学生のアルバイトの子たちと仲良くしていた私は、新しく採用した子たちとお寿司を食べに行くことになりました。
その日のメンバーは私を入れて4人でした。
そこで恋愛話になり、8歳下の男の子から、「ゆき(私の名前)ちゃん、全然ありだよ(対象内だよ)」と言われました。
最初は気をつかってくれているのだと思っていました。
しかし、その後、 グループでボーリングに行ったり、飲みに行ったりするうちに、その男の子ととても仲良くなりました。
その後、たまたま2人でご飯を食べに行くことになり、告白されました。
最初は戸惑っていましたが、彼が真剣だったので、お付き合いすることになり、2年後、彼が大学を卒業すると同時に結婚しました。
お疲れ様と言ってくれる人がいるのが幸せでした。
彼氏ができてから、ケータイを確認する機会が一気に増えました。
朝起きた時に「おはよう」、仕事に行く時に「いってきます」、お昼休憩の時間には「今日はお店混んでるよ」、仕事から帰ってきたら「ただいま」など、ちょっとした時間に彼に連絡するようになりました。
彼氏ができたからと言って、仕事が減るわけではないので、デートする時間はあまりありませんでしたが、彼が学生だったこともあり、私の時間の都合に彼が合わせてくれ、仕事も同じ職場なので理解があり、仕事を苦に感じることはありませんでした。
何よりも1人暮らしで、「おかえり」や「お疲れ様」と言ってくれる人がいなかった私にとって、「おかえり」や「お疲れ様」と言ってくれる人ができたことは、とても幸せでした。