兵庫県
相反する要求
ひたすら、高学歴な相手を望んでいました。
別にルックスは気にしなかったし、年収も自分の稼ぎより多い、という程度にしか考えていませんでした。
でも、DNAというか、知能の高い人がよかったんです。
ただ、そういう男性は、得てして交際相手に対して高圧的だったり、優越感の塊みたいだったりもしました。
そういうのは、絶対に嫌。
どちらかというと、私の方がやりたいようにやるタイプなので、命令されるなんてもってのほかでした。
私は見た目ではおとなしく見えるらしく、求めているような男性が現れれば数回デートはするのですが、私の内面を垣間見るや、引いてしまう男性がほとんどでした。
そんなわけで、なかなかお付き合いに発展するような相手は現れませんでした。
結婚イコール出産&子育て
25歳を過ぎた頃は、仕事も、打ち込める趣味も一応持っていたので、交際相手がいないことが特に寂しいとは思っていませんでした。
どちらかと言えば、家にこもって趣味の制作に打ち込みたかったくらいです。
しかし、子どもを産んで育てたいという願望は日に日に大きくなるばかりでした。
それならば、結婚することは絶対に必要だと思いました。
生まれてくる子どものことを考えれば、30歳前には出産した方がよいと思っていましたから。
男性は年をとっても子どもを作ることはできるでしょうが、女性の出産は高齢になればなるほど負担が大きくなります。
高齢出産のリスクと育児の大変さを考えると、すぐにでも結婚相手にできるような彼氏が欲しいと思いました。
まずは、会ってみよう
コンパの数あわせにはよく使われていましたが、私が望むような相手を紹介してくれるような友人もそんなにいるわけでもなく、漠然とコンパに参加することはしなくなりました。
職場関係の懇親会はもちろん、慰安旅行などでもできるだけオープンに振る舞うようにしました。
結婚相談所にも行きましたが、大枚をはたいた割にはこれはうまくいきませんでした。
相手男性の学歴、年収等を指定した有料のマッチングパーティーに参加したり、ネットの婚活サイトもよく閲覧しました。
ネット恋愛をする気はなかったので、条件が合えば早い段階に顔を合わせるようにして活動を続けました。
しかし結局は、職場関係の懇親会で親しかった友人の、そのまた友人だった今の夫と知り合いました。
生涯のパートナー
恋愛感情が盛り上がって、生活環境がバラ色に変わったとは全く思いません。
ただ今の夫は最初のデートの日から、まるでもう10年は一緒にいるんじゃないかと思えるほど気を遣わなくてもよかったのです。
まさに自然体でいられました。
彼は高学歴でしたが、真面目にコツコツ努力するタイプで、結婚についても前向きに考えてくれていました。
もちろん私に指図したり高圧的な態度をとることもなく、私のすることを容認していつも精神的にそばにいてくれたと思います。
浮気をされるんじゃないかとか、そんな心配は皆無でした。
実際はどうなのか分からないことですが、私が心配する気にならない人だったということです。
交際期間は短く、すぐ婚約者になりました。生活環境を特に変えることなく、今も一緒に住み続けています。