地域:宮城県
仕事一筋の私の心を動かした運命の人
小さい頃からの憧れの職業「保育士」。学校を卒業してすぐに保育園で働き始めました。
大好きな仕事だったので仕事にのめり込みました。
色々な研修にも行って自分の保育の売りにしたいと思っていた音楽の検定を受けるためにも猛勉強しました。
保育士という職業は女性の美しさは追求できない職業です。
日焼けもするし化粧も直ぐに取れます。髪型だってゴムで一つ結び。トレーナーにジャージ。女の色気が全くありません。
そんな中気づいてみたらかなりの年齢になっていました。
学生時代に彼はいましたが結婚なんてまだまだと思っていましたのでそんなお付き合いもせずにいました。
自分自身も出会いも求めていない。仕事一筋の毎日でした。
私だってお母さんになりたい!
30後半になって保育園の中でも後輩を指導する立場になりました。
役職もついてますます仕事に燃えていました。同僚は次々に結婚して家庭を持ち子供を授かっていました。
それを羨ましいと思うようになったのはある保育園児の存在でした。
その子は母親が他の男性とお付き合いして蒸発してしまったのです。
母子家庭でしたので養護施設に預けられることが決まってしまいました。
悲しい出来事でした。その子の母親を何度恨めしく思ったことか。
ところが音信不通だった母親がやはり子供が大事だと気づき戻ってこられたのです。
それをみた時、自分も母親になりたいと思ったのです。
子供に携わる仕事をしてきたけど母の愛に変わるものはないのだと。その時結婚したいと思いました。
実はその時運命の人がすぐ側にいました!
実はその頃私にはいいなと思う男性がいました。
園に来ていた体操の先生です。40代くらいに見えましたが独身のようでした。
でもとてもじゃないけど告白はできないし、まして色気のない自分にも自信がありませんでした。
ただ人間て不思議なもので私が好意を持っていることを彼に感づかれていたようなのです。
結婚したい!彼が欲しい!と思い始めたからでしょうか?不思議ですよね。
彼も私を意識したのかとうとう食事に誘われたのです。
彼はバツイチでしたがとても優しい方で子供に携わる仕事でもあり直ぐに意気投合しました。
それまで男性に興味があまり持たなかった私ですが少しずつオシャレもして女性らしくなっていきました。
彼の子供が欲しい!今は幸せです!
とても穏やかな気持ちになりました。
彼を意識する事で女性らしい部分も出てきて柔らかくなったと言われるようになりました。
そしてめでたく結婚することになりました。
今まで仕事一筋で突っ走ってきましたが、実は保育技術ばかりに目がいってほんとの人の気持ちがわかっていなかった部分もあると思いました。
結婚して子供ができたら今度は母親の気持ちもよくわかりまた違う保育もできるかな?と思っています。
仕事一筋もありだと思っていましたが一緒に頑張っていける人が側にいるだけでもさらに張り合いが出ますね!
これからもお互いに高めあって過ごしていけたらと思っています。
そして女性らしさも忘れないようにしたいと思います。