地域:茨城県
忘れられない恋
当時の私は、失恋直後で何も手につかない状態でした。
彼女のいる人を好きになってしまい、私はなんとか彼に振り向いて貰おうと必死でした。
でも私は彼が好きでたまらなかったので、自分の感情にブレーキをきかせる事が出来なかったのです。
ただただ気持ちを押しつけて、その結果振られてしまいました。
脈ありの時期もあったように感じた為、勘違いして暴走してしまったようです。
それからは、なんとか彼を忘れようと必死でした。
仕事に没頭したり、旅行に行ってみたり。
彼を忘れるためにはなんだって良かったのです。
でも、何をしても彼が私の中から消える事はありませんでした。
当然、他の男性と接しても彼と比べてしまいます。
彼以外の彼なんて、考えられなかったのです。
変わりたいと思った
私の生活の大半部分を占めていたのは、振られた彼のことばかりでした。
友達と食事に行けば、彼との思い出話ばかりしていて、口には出さなくても周りはみんな辟易していたと思います。
もちろん仕事だって手につくはずありません。
その頃大事な役職を任された事もあり、もっと集中しなくてはいけなかったのに、仕事とプライベートの線引きがうまくいかないのです。
このままではいけない事は自分自身が一番よく分かっていました。
そんな自分を変えたい、変わらなくてはいけないと強く思いました。
そして絶対に、彼以上に好きになれる人を見つけようと思ったのです。
彼とは付き合っていた訳ではなかったので、今度はきちんと彼氏彼女として向き合える人と出会いたくなったのです。
出会ってしまった
そんな気持ちのまま過ごしていた時、ある男性に出会いました。
その人は、私の友達の彼氏の友達でした。
振られた彼はひとつ年上でしたが、その人は私より10歳以上も上でした。
会話もスマートで、落ち着いた余裕のある振る舞いに、私はすっかり夢中になってしまったのです。
それからはとにかく頑張りました。
前回の失敗も踏まえて、押しつけ過ぎず、さりげなく気持ちをアピールし続けました。
少しでも綺麗だと思って欲しくて、自分磨きも怠りませんでした。
その甲斐あって、私の気持ちに向き合ってくれたのか、はたまた根負けしたのか、付き合ってくれることになったのです。
本当に好きな人と、彼氏彼女として接する毎日は想像以上に幸せでした。
ずっとこの幸せを待っていたんだと、心の底から思いました。
バラ色の日々
新しい彼が出来た事はもちろんですが、自分自身が変われたと実感出来た事が嬉しかったです。
自分磨きに励んだおかげで、見た目を褒めて貰える事が極端に増えましたし、自分の気持ちにも余裕が出来ました。
彼氏と呼べる存在の大きさゆえに他ならないと思います。
そして、実はあんなに引きずっていた振られた彼に再会する機会があったのです。
彼は私の変貌ぶりに驚くばかりでした。
逃がした魚は大きかったと、目の前の私を見て苦笑いしていました。
彼に振られてどん底でしたが、彼以上に好きな人が出来、そのおかげで自分磨きは成功し、かつ彼氏としても付き合えました。
振られた彼を見返す事も出来て、結果的には大成功だったのかなと、ちょっとほくそ笑んでいます。