地域:岡山
身も心もボロボロの20歳
あれはまだ私が新入社員だった頃の話です。
初めての遠距離恋愛、新しい環境、たくさんの覚えることに戸惑い、毎日遅くまで残業し、仕事が終われば彼との束の間の電話。
やがてそれも体力的に厳しくなると精神的負担へと変わっていき、仕事も辞め彼氏にも振られるという、正に厄年という経験をした20歳そこそこだった私。
半年ほど休み何とか転職を果たしたのですが、大変だった時に彼氏に振られたというショックは大きく何とか見返したい、幸せになりたいという焦りばかりが積もる毎日でした。
誰でもいいわけではないのに出会い系サイトに登録したり、あの頃はとにかく誰かいい人はいいないかと目をギラギラさせていたと思います。
冷静に考えれば、ハンターのように男性(お付き合いする相手)を求める自分に素敵な出会いなどあるわけ無いなと思います。
友人の言葉と断捨離で運気を上げる
転機は23歳のとき、新しい職場にも慣れプライベートも女友達と遊んだりと落ち着いてきた頃に友人が漏らした言葉です。
「私、次に付き合う人と結婚すると思う。」
恋愛イコール自分を満たすもの、寂しさを埋めるものだと思っていた私には衝撃的な言葉でした。「そうか私はもう結婚を考える歳なんだ」と。
そして先ずは気持ちを整えようと前の恋人から貰ったものを処分することから始めました。
お気に入りだったハイブランドのお財布は勿体なくて手放したくなかったけれど、常に持ち歩くものですし思い切って手放して、新たにもっと好きなものとデパートに走り別のブランドのお財布を購入しました。
すると不思議とそれまで待っていた未練や焦燥感も無くなり、仕事や友人との付き合いがより楽しくなりました。
合コンのお誘いも、もっと気軽に友達の輪が広がるかもしれないというような、スタンスに切り替えることができました。
そして、次に付き合う人は結婚を意識する相手だということをしっかりと胸に刻み、ほのかに新しい恋を期待するようになりました。
ありふれた出会い
彼との出会いは、本当にありきたりですが合コンです。
第一印象はちょっと良いなくらいでした。
何となく番号を交換して、一回遊びに行って。
その後一度は連絡が途切れたのですが、たまたま再会を果たしそこから定期的に連絡を取り合うようになりました。
お互い出歩くことも好きだったので、休みが合えば公園や水族館、ドライブに出掛けたりという事を半年ほど繰り返していました。
定期的に会うようになり、相手と話して人となりを知る事も出来ましたし、また一緒にいて居心地がいいと感じるようになりました。
なので、この半年間は友達以上恋人未満というような位置づけになるのではないのかなと今振り返ると思います。
ただ、合コンで出会って直ぐにお付き合いをするのではなく、それはきっかけでお互いを知っていく時間を設けられたのは私にとってはすごく良かったと思います。
そして、再会から半年ほどで彼の方から告白してもらいお付き合いをすることになりました。
幸せは二人で作るもの
20歳の頃の私はとにかく相手に求め続ける恋愛をしていたと思います。
新しく出来た彼に対しては色んなことが寛容になりました。そして彼に喜んでほしい、一緒に楽しみたいという気持ちが前の恋愛に比べて大きくなっていました。
また、新しい彼は知識が豊富で私の知らないこと、知らない世界をたくさん教えてくれました。
それと、仕事に対するスタンスが真摯であるという事も好感が持てたのも大きかったのですが、好きだなという気持ちの上に彼を尊敬する気持ち、尊重する気持ちがどんどん大きくなっていきました。
それは同時に自分の成長にも繋がり、穏やかに恋愛を育んでいくことが出来ました。
お陰で、彼とは無事結婚することが出来、今では3人の子宝にも恵まれ幸せな結婚生活を送っています。
もしあの時、友人の言葉が無かったら今の私はいないかもしれません。本当に友人には感謝です。