宮城県
人は中身が大事と言えども、見た目も大事
中学生の頃から徐々に太りだし、思春期と呼ばれる時期でも、お世辞でも綺麗な分類ではありませんでした。
どちらかといえばデブスの分類だと思います。
目は一重だし、しかも痩せようという努力をするわけでもなく、太っていて可愛くない、という見た目は変わることはありまでんでした。
ただ私はそこを卑屈に思うことはありまでんでした。
反対に見た目が劣っているのであれば、場を盛り上げる役に徹しようと、友達の中では、お調子者としての役割だったので、男女問わず友達は多いほうでした。
お調子者として頑張っていたので、好きな人が出来ても、私のことは女の子として見てもらえることは基本なく、告白しても断られることが目に見えて分かっていた状態でした。
高校生と大学生の違い
私がまだ高校生の時は、彼氏がいる人は少ない時代でした。
そのため高校生の時は漠然と彼氏がいるといいな、くらいの軽い気持ちでした。
しかし大学生になり、サークルに入るとサークルの中は付き合っている人が多くてビックリしました。
しかも私は工学部だったので、女子が少ないのは分かっていましたが、同じ学部の女友達は彼氏がどんどん出来ていたことを知り、私だけがいない状態に焦りを感じていました。
しかし高校生の時と同じようにお調子者としてサークル内でもすでにお笑い担当みたいな状態になっていました。
私の女友達は女の子扱いをされ、女の子扱いをされない私は、自分の行動とは裏腹に、彼氏が欲しい!という気持ちだけが焦るようになりました。
サークル内で出会った年上の彼氏
お笑い担当的な感じはずっと続いていたのですが、サークル内で気になる人が出来ました。
私の所属していたサークルは騒がしい人が多い運動サークルだったのですが、その人はあまり騒がしい輪に参加せず、どちらかというと傍観者的な感じで落ち着いた先輩でした。
最初は変な人だな、くらいの気持ちで軽く話しかけていたのですが、話してみると明るいし話は面白いし、頭は良いしで気になる人になっていました。
だけど私の見た目はデブスだし、おちゃらけているしでどうせ付き合うことは絶対に無理だと自分の中で決めつけていましたが、でも諦めきれず飲み会やサークル内で一生懸命に私の方から話しかけることを続けていました。
そんなある日、分かりやすい私の態度を見続けたら私のことが気になり始めた、と言われ、付き合うようになりました。
見た目云々かんぬんではなく、一生懸命な私が良い、と言ってくれました。
楽しくなった毎日の生活
太っていたことを受け入れてしまい、見た目を替えるような努力をしてこなかったとはいえ、それでも太っていたことがコンプレックスだったことには変わりませんでした。
しかし、私そのものを受け入れてくれたことが嬉しかったです。
デブス、という見た目でも愛嬌良く、明るくしていることで見てくれている人は見てくれているんだと思えました。
彼氏が出来てからは、イベントは気持ち的に盛り上がるようになったし、プレゼント選びも楽しかったです。
また着るものも今までは値段ばかりを気にして見た目を気にしていなかったのも、見た目が可愛いものを選んだり、自分に合う化粧を覚えたりと見た目の勉強もするようになりました。
そして出費がかさむようにもなったので、バイトも頑張るようになりました。