静岡県
女性ばかりの中で育ってきました
私は短大を卒業してから幼稚園の教諭として就職しました。
高校から短大にかけて女性しか同級生にいませんでしたし、幼稚園も園長先生とバスの運転手のおじいちゃん以外は全員女性でした。
女性ばかりに囲まれて育ってきて、どのように男性と接していいのか分かりませんでした。
また、両親が非常に厳しくて、門限は夜7時だったということも私を恋愛から遠ざけていた理由の1つかもしれません。
幼稚園に勤めるようになってから何度か飲み会がありましたが、メンバーは決まって女性ばかりでした。
家に持ち帰る仕事も多くて、平日の夜も週末も家での仕事に追われて外へ遊びに行くような気にもなれませんでしたので、必然的に彼氏を作る機会には恵まれませんでした。
中学生時代の友人たちは彼氏がいました
高校、短大、そして幼稚園と女性ばかりの中で生活してきましたが、小学校や中学校が同じ友達、つまり幼馴染の仲の良い女友達にはみんな彼氏がいました。
彼女たちは私に、ノロケなのか相談なのかわからないような内容を携帯へ送ってきました。
「最近、彼氏が冷たくて」とか「彼が浮気しているかもしれない」などなど。初めは親身になって回答していましたが、そのうちそれはただの自慢のようにしか聞こえなくなってきました。
そもそも彼氏がいたことのない私に相談してくる意味がないですよね。
でも、彼女たちが、彼の発言や行動に1つ1つ喜んだり悲しんだりしているのが私にはとても羨ましく思えました。
彼女たちが輝いて見えたのです。
彼氏のいる女友達と遊び始めました
就職するまで特に彼氏が欲しいと真剣に考えたことはありませんでした。
毎日女友達と楽しくおしゃべりしているだけで私は満足していたからです。
しかし、彼氏がいる友達から聞く男女の交際が徐々に羨ましくなり、私も彼氏とご飯を食べたり遊園地へ行ったりとデートしたいな、と考えるようになりました。
そこで、主に中学時代の友人たちと外へ出て遊ぶように心がけました。
平日は家で仕事の続きをするので時間がありません。
平日にできる限り夜遅くまで仕事を片付けて、週末の昼間に女友達と映画へ行ったりランチを楽しむようにしました。
そしてある日、友達の一人が彼氏とその友人を連れて4人で一緒に遊園地へ行こうということになりました。
その男性と恋に落ちて初めての彼氏ができたのです。
毎日が楽しくて仕事にも精が出ました
彼氏ができたのですが、門限は7時だったので、平日の夜に遊ぶことはできませんでした。
それを彼はちゃんと理解してくれて、「しっかりしたご両親だね」と私の親のことも褒めてくれました。
その一件でもっと彼氏のことが好きになりました。
週末に彼にたくさん会いたい!という気持ちがとても大きくて、平日の夜の家での仕事がバリバリとこなせるようになりました。
5日間を我慢して一生懸命仕事すれば、週末の二日間を彼と思いっきり楽しめるのです。
仕事をしながらも彼のことを考えてニヤニヤし、週末のデートで何しようと考える時間が楽しくて仕方ありませんでした。
今までより15分早く出社して雑務をこなし、夜は0時過ぎまで自宅で仕事をしましたが、全く苦にはならなかったです。
それ以上に、彼との一緒にいられる週末が楽しかったので。
結局、私が29歳の時に、その始めての彼と結婚し、今は子供にも恵まれて充実した毎日を過ごしています。