福島県
過去の自分と決別したくて
好きだった人を忘れられなくて、彼氏がいませんでした。
その彼と付き合ったことは、私の生き方が変わるくらいのインパクトがありました。
別れた後も、彼の「笑っていてほしい、それが俺の全てだ」という言葉が頭から離れず、彼氏を作るというより、一人の時間を大切にしたいと思いました。
私はその彼と合うまで、恋愛依存体質で、彼氏がいない状態と言うのはとても不安で孤独に感じました。
ですが、誰かに依存せず、一人でも心から笑ってみたい、次に出会った人は心から大切にしたい、という思いで彼氏は作りませんでした。
寂しいから彼氏を作るのではなく、この人だ!と思った人と付き合いたい、もし出会ったらすぐ分かるはずだからそれまで待とう、と思っていました。
大切にできる人を見つけたから
一度辞めた職場に新しい店長として赴任していた彼を見た時、一目で「この人だ」と思いました。
彼氏が欲しいと思ったというより、この人と付き合って結婚するんだろうなぁ、という根拠のない感情でした。
過去の恋愛依存も抜け出し、色々なトラウマも克服できましたし、今なら彼氏を作ってもいいと思えました。
彼は、従業員にも優しく、みんなに好かれていて、なにより私が一緒にいて自然体でいられました。
好きだ、付き合いたい、という気持ちを自覚するのにそんなに時間はかからず、彼と恋愛関係になるのはあっという間でした。
今度こそ、自分のエゴを押し付ける恋愛ではなく、彼を大切にしようと思いました。
運命の人は、ずっと忘れられずにいた場所に
自分を見つめ直している期間、ずっと前の職場のことが心に引っかかっていました。
実は、忘れられなかった彼というのはその職場の店長でした。
職場のことが心に引っかかっている原因が、その彼のことなのか、純粋に仕事にやり残したことがあるのか判断できず、ずっと迷っていました。
ある時、風の噂でその彼が別店舗へ移動し、新しい人が店長になったという話を耳にしました。
その話を聞いた時なぜか「今だ、戻ろう」と思ったのです。
理由は今も分かりません。
やりがいを感じていた仕事だったからなのか、仲間がいたからなのか。
そして、その新しい店長というのが、今の旦那です。
結果的に、その職場に彼氏を探しに行った、とも言えるのかもしれません。
自分を見つめ直す期間があったからこそ、出会えたのだと思っています。
思い描いていた理想の生活
過去の私は彼氏が出来ると舞い上がってフワフワしていたのですが、その彼と付き合った時は穏やかで安心できるお付き合いでした。
ただ2人で公園を散歩するだけで、とても幸せな気分になれました。
職場恋愛でしたが、その後仕事を2人とも辞め、新しい生活を始めました。
同棲し、籍をいれ、今は2歳の子供がいます。
子育てで毎日バタバタですが、彼は新しい仕事も楽しそうですし、順風満帆という感じです。
運命の人なんて、信じていませんでしたが、あるのかもしれません。
彼と出会ってから籍を入れるまで1年のスピード婚です。
でも、やっぱりこの人なんだと今この瞬間も思います。
あの時職場に戻った自分を褒めたいです。
そして、次に出会った人は大切にしたいと思わせてくれた、過去の彼にも感謝しています。
どちらも同じ職場で出会った人達です。
ピンときた「場所」というのは意外と運命の出会いが待っているものなのかもしれません。