千葉県
力みすぎて空回り
当時学生だった私は周りが彼氏の話で盛り上がっている中で彼氏がいないためについていけず、単純に友達の輪から抜けてしまう!
という焦りから必死で彼氏を作ろうとしていました。
季節的にもちょうど梅雨頃でもう少しすれば夏が来てカップルで盛り上がるイベントが目白押しだったということもあり、だいぶ意気込んでいました。
ですが学生なので当然クラスメイトがいるのです。
そして急にそれまで何もしてなかった女子が髪を巻いたり薄めに化粧をしてきたりすると、少なからず男性陣は異変に気付くのですが、それが飛び抜けて可愛い子や人気のある子ならおそらく男性陣は盛り上がったのでしょうが、そうでもない女子がやると「あ、あいつ男狙い出した」みたいな空気感になってしまいます。
そのため私は綺麗に空回りをし、クラス内で彼氏を作ることがまず不可能になりました。
焦りと青春への憧れ
私以外の友達皆が彼氏持ちということで、日々の友達との会話についていけなくなる!という焦りはもちろんなのですが、それとは別に夏を含む全カップル向けイベントをすること=青春謳歌出来ているという考えが当時の私にはあったので、学生のうちに青春謳歌したい!という気持ちがとても強くありました。
例えばバレンタインや花火大会、クリスマスやお互いの誕生日なんかは代表的なイベントですが私はそれまで基本的に家族か友達とそれらのイベントを過してきました。
周りに感化されたのとイベントをカップルで過ごしたいという想いがちょうど半分ずつくらいあり、私の彼氏が欲しいモチベーションは夏前にマックス状態になりました。
冷静になって掴んだ彼氏
当時私の学校では、学校内でカップルになるとやたらと周りに冷やかされる環境でした。
私はそういったことをされるのがとにかく嫌いだったので、他に出会いの場はないかと考えた時に塾が思いつきました。
当時既に塾に通っていたので、違う学校のそこそこ話したことのある男子を含む数人で出かける予定を友達に立ててもらい男女3人ずつで1度テーマパークに行きました。
この時私は既に遅れすぎた女子力アップのせいでクラスの男子から引かれていたので諦め半分で出かけていました。
特に頑張って話しかけることも無くどちらかと言うと久しぶりの外出を楽しんでいました。
それが自然体で良かったのかどうなのか分かりませんが、後日全く眼中に無かった男子から2人で近所のお祭りに行かないかと誘われ、2人で行きその日の夜電話で告白をして頂けました。
徐々に噛み締めた幸せ
当時付き合っていた方は正直なところ私から好きで告白した訳ではなく、告白してくれた嬉しさでOKし付き合い出したと言う感じだったので最初はそこまで盛り上がっていませんでした。
特に友達に話すことも無く夏期講習があったのでそこまで頻繁に出かけることも無く、半年ほどそこそこのテンションで過ごしていたのですが、半年の記念日に少し遠くまで出かけた時に夜少し遅くなり家まで送ってもらいました。
その時に私は自然と「今日ずっと楽しかったね」と言いました。
今でも覚えているくらい自然に口から出たので私自身ビックリしましたが、彼も驚きながらそうだねと言ってくれました。
その時に私は半年の間で彼のことをちゃんと好きになり幸せな時間を過ごしていたんだなあと気付く事が出来ました。
かと言ってその後特段盛り上がった訳では無いのですが、それ以前に比べて小さなことや当たり前に過ごしていた時も楽しいなあ、幸せだなあと感じられるようになりました。
時間をかけて少しずつではありましたが、小さな事でも幸せと思える心を手に入れられたと今でも感じています。