広島県
女性ばかりの環境で、あまりに出会いがなくて
看護学校という女性ばかりの狭い世界で、しかも、女子寮で寮生活を送っていたことから、あまりに出会いがありませんでした。
看護学校は朝から夕方まで授業で、おまけに課題も山のように出されていて、実習もあって、多忙極まりない状況でした。
しかも、学んでいる友人はほぼ女性だけです。
しかも、女子寮というところにいると、寮の門限があり、門限破りはご法度ですから、夜遊びにいくこともままならない状況でした。
そのため、だんだん女子力は低下してきてしまい、ぼさぼさ頭でジャージをきて、近所のスーパーに買い物に行っても全く平気、という状態にいつの間にかなっていました。
高校時代、好きだった人とは、振られたまま、もう疎遠になっていて、新たな出会いがないままに過ごしていました。
高校時代の同窓会に参加したら、素敵な彼氏のいる人が大半で、なぜ私だけいない?
そのような生活を送っていたとき、高校時代の同窓会がありました。
あまり気ノリはしなかったけれど、高校時代に一番仲の良かった友人も出席するというので出席をしてみました。
とりあえず、いつものジャージ姿ではなく、それなりに身なりを整えていきましたけど、華やかな女子大生の皆さんに圧倒されました。
看護学校と女子寮との往復という、ごく限られた狭い女性の世界しか知らない私には、キラキラした彼女たちが眩しかったです。
しかも、話題の中心は彼氏の話で、全くついていくことができませんでした。
これはな何とかしないといけない、と思い始めたのがきっかけです。
やっぱり合コンに参加しよう
それまで、先輩や同級生に合コンに行こうと誘われても、看護学校での勉強が忙しかったことや、女子寮で、女子力を下げた生活であっても、それなりに、自分には立派な救命ナースになるんだ、という夢があったので、そのようなことよりも、夢が大事と、断っていました。
しかしながら、看護学校で女子寮との往復をしていたら、彼氏を見つける手段など他にはありません。
ですから、合コンに参加することにしました。
看護学校近くの大学生、警察学校の学生、女子寮のすぐ近くの消防署の職員、先輩の彼氏の会社の人などなど、いろいろな合コンに参加しましたが、そのなかで、もっとも話のあった大学生と付き合うことになりました。
少しは身の回りをかまうようになりました。
彼氏ができて、とりあえず、少しは身の回りをかまうようになりました。
ぼさぼさ頭のジャージ姿で、付近をうろうろしていると、彼氏の大学も同じエリアにあったため、どこかで急に彼氏に会うかもしれない、と思うと、これはまずい、と思うようになりました。
しかも、彼氏ではなくても、彼氏の友達に会ったとしたら、きっと恥をかくのは彼氏だろうと思うと、きちんとしないと、と思うようになり、少々身の回りをかまうようになりました。
また、それまでは、どこにいくのも、女子寮の友達と、でしたが、休日には彼氏と出かけることも多くなりました。
ただ、そうしたときに一番のネックになったのは、勉強でした。
なんとか国家試験には合格することができましたが、かなりやばかったです。