地域:沖縄県
恋愛恐怖症
自分に自信がなかったのと恋愛をしてこなかった私は長年好きな人すらいなかった。
異性を好きになるということと、意識するということを避けていたため好きになり方も忘れていた。
その為10代は恋愛経験は全くなくて恋愛に興味もなくなっていた。
学生時代は私に好意があると告白してくれる男子もいたのだが、意識されていると分かると警戒心が芽生えて急にその人が気持ち悪くなってしまう。
私は当時本当に人を好きになれない体質だったのかもしれない。
そんなある日20代になって何となく話しやすく居心地が良い男友達ができた。
異性の友達などできなかった私には初めてだったのですが、男性に対して意味もなく警戒していた自分に疑問を持ち始めた。
きっと人を知ろうとしていなかったことと、好きになって傷つくのを恐れていたのかもしれない。
そんな恋愛臆病な私だったので彼氏ができなかった。
男友達から教わった好きということ
男友達という友達ができて、その人をよく知るようになった。
その人の夢だったり、家族想いな一面や、正義感があり友達が多い一面。
私にはない行動力だったり前向きさだったり彼から教わることも増えた。
そんなある日今までしたことのなかった恋愛話になった。
「好きなタイプはどんな人?」私は彼からの質問に「好きになったことがないからタイプとか分からない」と答えた。
彼はものすごく驚いて「夜寝るとき、1日が終わるときに思い出す人はできたことがないの?」と聞かれ、好きという気持ちは私の心にいる人を想うことなんだと知ることができた。
その時から恋愛に対して前向きに考えれるようになり、いつか私もそういう人と出会い恋愛ができたら素敵だなと思えるようになっていた。
友達から彼氏へ
男友達との仲はより親密になりよく行動を共にするようになっていた。
ある日彼に好きな人ができたと言われた。
友達ぐるみで遊んでいたこともあり、私の友達のことだと私は汲み取っていた。
その後友人グループでカラオケに行くこととなり、彼が好きであろうと予測していた友達と彼が隣同士に座った。
私はその時胸がチクッとした。その胸の痛みは取れず、カラオケを楽しむことすら集中できなかった。
それから私はあの時の気持ちについて何なのか考えていた。
夜寝る前も起きてからも彼の気持ちを考える。
その時彼が言っていた1日が終わるときに考える人はいる?という質問が頭を過ぎり、私は彼が好きなのだと気づいた。
そしてあの時の感情はやきもちに近いものなのだと知った。
初めてのことだらけで好きと気づいてから彼と今まで通り話せなくなった。
急に意識していまっていた私は彼と目も合わせれない。
そんな私の異変に気づいた彼は私を呼び出した。
「嫌われることした?」「何かしてしまったなら教えてほしい。」
私は「何もないよ、ちょっと考え事してて」と言った。
そうすると彼が「何かあった?」と心配してくれたのだが、「関係ないよー」と私ははぐらかした。
そうすると彼は「お前のことになると気になって気が気じゃなくなる。
俺じゃあ相談できないの?」と聞いてきて優しくする彼に腹が立ち「関係ないでしょ!!」と言ってしまった。
「好きなやつのことなのに関係なく思えるわけないだろ!!」と言った彼。
私はその言葉の意味が分からず、、、彼は「こんな告白したくなかったごめん。
だけどこの間話した好きな人、お前なんだ。友達関係壊したくなくてあの時勇気だせなくて」と言った。
私は泣いてしまい、彼は「付き合ってくれない?」と目を見て言ってくれた。
私はその時悩んでいたことは私も好きだと気づいたこと、でも友人が好きなのではと勘違いしていたことを話した。
お互い笑いながら、これからよろしくねと交際がスタートした。
女は恋愛で綺麗になる
私は好きな人・彼氏ができて急に化粧や身なりを意識するようになった。
周りからも恋愛していると気づかれるぐらいだったのでよほど変わったのだろう。
彼からの連絡や約束が入るたび幸せな気持ちで一杯になっていた私は、デートするたびにとても新鮮で楽しい時間を送ることができていた。
また女性として見られる喜びや彼に可愛いと言ってもらう幸せを知り、より綺麗でいることに喜びを感じていた。
そして今まで恋愛が怖かった私はいつの間にか消え去り、男性に対して悪いイメージもなくなっていた。
自信もでき始め、このころから他の男性に告白されたり食事に誘われることも多くなっていた。
もちろん彼一筋だったが、今想うと女としても輝きが出始めていたのだと想う。
恋愛で成長し、綺麗になることができた。