地域:神奈川県
恋愛は面倒な事だと思っていました。
今までもそれなりに告白をされて付き合ったことはありました。
でも、男の人は一方的に物事を進めがちで、連絡も毎日しなければいけなかったりしてとても面倒でした。
私が1人の時間を大切にしたいタイプなので、いつでも彼氏を最優先しなければいけないのも窮屈で長続きしたことがありません。
そんな事を繰り返している内に「恋愛は私には向かないんだな」と諦めるようになっていました。
私は私を一番大切にしたかったんです。
なので自分から恋愛を遠ざけていました。
元々人付き合いもマメな方ではなかったし、「このまま根なし草も悪くないな」と何となく自己完結していたのです。
いわゆる『お一人様』があっているのだと結論を出していました。
たまには一緒に出かけてくれる相手が欲しい
こうしてお一人様を満喫していたのですが、やはりお酒を飲んだりする時は流石に相手が欲しくなります。
私も三十路になり、年齢が近ければ以前のようにイチャイチャしてこない大人の恋愛をしてくれる人もいるのでは? と思ったのが最初のきっかけでした。
時々一緒に映画を観に行ったり、外食をしたり、たまには旅行に行ったり。
そういう丁度良い距離感のパートナーが欲しいな、と思ったんです。
気まぐれな私を放牧してくれる人がいたら、それは素敵なことだなと考えるようになりました。
手を繋いで束縛はしないけれど、私が様々なことを省みずに危ない場所へ飛び込みそうな時は手綱を引いてくれる。
そんなバランサーになってくれる彼氏がいたらなぁ、という思いが少しずつ強くなっていったんです。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる戦法
私は合コンや相席で飲むタイプ等の積極的なアプローチは苦手です。
趣味も全てインドアなので、出会うタイミングもありません。
そこでいわゆる『マッチングサイト』に登録してみました。
マッチングサイトならある程度共通した相手を探すことができるし、探してもらうこともできるからです。
でも私の趣味はマイナーなので、中々お付き合いに発展するまでには至りませんでした。
年齢が近くても、実際にはやはり小まめな連絡や電話をしたい人が多かったのもあります。
それでもマッチングサイトには沢山の登録者がいたので、とにかく合う人と出会うまで沢山の人と連絡を取りました。
三十路に入ってから若干の焦りもあったので。
やっと巡りあった丁度良い距離感の人
マッチングサイトの使用を始めてから1年ほど経ったある日、偶然今の彼からお誘いされました。
やはり自分を想ってくれる相手がいるというのはとても安心感があり、心に余裕が生まれたように思います。
実は趣味はそこまで共通していないのですが、彼から教えてもらうことはどれも新鮮で、とても楽しい日々を送っています。
知らない場所に連れていってもらったり、逆に付き合ってもらったり。
人間としての幅が広がった感じです。
幸いどちらも筆無精なので、何かあれば連絡する程度の、正に望んでいた丁度良い距離感。
今は無理の無いペースで楽しく幸せに自分の時間と2人の時間を満喫しています。
諦めなくて良かったと、今は思えます。