
地域:愛知
女性同士のなにがいけないの?
私は元々同性愛者で、男の人は苦手だったんです。
何故ならば、小学生の時は散々からかわれ、中学生の時は好きな人がいるだけでいじられてきた私からすれば、男はなんて幼稚な生き物なのだろうかという考えがしみ込んでいたからです。
そんな幼稚な生き物と生涯をともにするくらいなら、女の子同士でいたほうが気も楽だし、身の安全も心の平穏も保障されると思っていたからです。
女の子と一緒にいて、楽しいこともありましたが、悲しい事も多かったのも事実です。
やはり、同性愛というのは当時は世間の目は厳しく、認められないことから相手の女の子は、一人、また一人と彼氏を作り私から離れていきました。
そして、みな口々にいうのです。彼氏作りなよと。
気づけば置いてきぼりに
周りの女の子たちがみな彼氏を作り、私に次第に構ってくれなくなり一人でいることが増えました。
高校生時代はそれでもよかったのです。ネットには私のような女の子もいて、安心していました。
でも、年齢を重ねるにつれて、就職活動や大学受験の時期になり、みんな自分のことで手一杯になり、私自身もまた、ネットからは離れていきました。
そして私は無事に就職し、友達は大学生になったとたん時間も休みも合わなくなり、次第に連絡も取らなくなっていきました。
それから仕事にも慣れて心にも余裕ができたとき、ふと周りをみると誰もいないことに気づきました。
私は知らぬ間にひとりぼっちになっていたのです。
SNSを見れば、かつてあんなに仲の良かった友人たちは新しい友達と楽しい学生ライフや彼氏を作って楽しい毎日を送っていました。
私は彼女たちがうらやましく、そして輝いて見えました。
だからこそ、決心したのです。苦手だからと目をそらさずに向き合ってみようと。
馬鹿にしていた存在が
どうしたわけか私が入社した会社は大学卒の新卒の男の人ばかりで、怖いイメージしかありませんでした。
でも、ネットで探すのは世間知らずの私にはリスクが高すぎるので、とりあえず手近な同僚から知ってみようと思ったわけです。
そしたら話してみると、彼らは幼稚な生き物ではなく、むしろ大人でしっかりとしたマナーも常識も兼ねそろえていたのです。
私の知らぬ間に男の人は私と同じように成長していたのです。
ショックを受けましたし、同時に怖いと思いました。私の知っている生き物じゃない、そう思ってしまったのです。
でも、このままではかつての友人たちと差をつけられてしまうのも怖くて、彼氏を作らなければ馬鹿にされてしまうかもしれないと思ってしまったのです。
彼と一緒になってはじめてわかること
実際にできた彼氏は、他の男の人と違って怖くなくて安心できる不思議な存在でした。
なぜか隣にいるだけで安心し、不安にかられることもなく、この人なら大丈夫とそう思いました。
事実彼と一緒にいて大変なこともありましたが、紆余曲折をへて今では彼がいないと私はだめになってしまうほど、彼を愛してしまっていたのです。
そして、彼もまた同じ気持ちでいてくれるからこそ、一緒に成長しいろんな苦難を乗り越えれるのだと思います。
彼氏ができて、私はいろんな意味で幸せになりました。
また、人間的に成長できたとも思います。
彼がいなければわからなかった幸せもまた数多くあります。
彼となら私はこの先もずっと幸せであると思います。

