地域:群馬県
仕事に没頭しすぎで
私は3歳の時に、弟が産まれました。
その可愛さにメロメロになり、お世話をすることに目覚め、それからというもの子どもに携わる仕事がしたいと思い、幼い時から夢は保育士でした。
その思いは変わることなく、小学校の卒業文集には将来の夢「保育士さん」と書き、当たり前のように保育士を目指し何の迷いもなく念願の保育士になりました。
保育士になれたことの喜びと実際の仕事の大変さを痛感しながらも前向きに日々取り組んでいました。
職場が保育園ということもあって、出会いはほぼなし、異性といえば送迎でやってくる子どものパパという環境でした。
また自分からガツガツと行けないタイプの私は、飲み会などあっても進展もなく、仕事に没頭していました。
同期の恋
私には当時一緒に入社した同期がいました。
その当時保育士業界は就職が難しく、同期がいること自体奇跡に近く、友人からも「色々苦労を共有できるから、羨ましいなぁ」と言われたものです。
同期は同じ学校で保育士を目指しましたが直接的なからみはなく、面接の時に学校にいる子がいるなぁと思った程度でした。
入社してから行き帰りを共にし、価値観も近くすぐに仲良くなりお互いの仕事の悩みや愚痴を言い合える存在になりました。
もちろんプライベートな話もよくするようになり、同期の恋バナにも耳を傾ける日々でした。
とても楽しそうに目をキラキラさせて話してくれるので、私もそんな風になりたいなぁと漠然とそんな気持ちは持っていました。
漫画みたいな出会いで
仕事に没頭していた私ですが、唯一のストレス発散場所として、音楽がありました。
中学高校で吹奏楽部に所属し、その流れで一般の社会人吹奏楽団に入り楽器を続けていました。
ある日、自分の楽器の調子が悪くなり、個人経営の楽器屋へ修理をお願いに行きました。
3週間後に修理の終えた楽器を引取り、練習へ向かいました。
練習が始まり少し経った時、「入団希望者の方がきました」と話がありその人を見ると、楽器屋さんで対応してくれていた店員さんだったのです。
お互い「あ!」とまるで漫画のようなリアクションをしたことを覚えています。
さらに驚いたことにその人は私と同じ楽器での入団で、さらに運命的なものを感じることになりました。
これがバラ色ってやつ
そんな出会いで、まさか彼氏ができるとは思いもしなかったので不思議な感じでした。
彼は4歳下でフットワークが軽く、色々な場所へ出かけることができ(サッカー日本代表のパブリックビューイングは特に楽しかった)、家から職場、職場から家の往復の毎日、絵に描いたように仕事だけだった生活が充実したものになりました。
これがバラ色ってやつなのかなと、恋は盲目発言もしそうな気分でした。
同期ともお互い恋バナをし合うようになり、仕事も頑張れるようになったような気がしました。
また、真面目な話もできる彼で、自分と違う考え方を持っている面があって彼の存在は知らなかったことを知れる新鮮なことだったと思います。