地域:三重県
あなたは1人でも生きていけると思う
小さい頃から人見知りであり、心を開いた人以外にはあまり自分を出せない性格だったので、自分の気持ちを相手に伝えることは苦手分野でしたが、それでも若い頃は多くはありませんがお付き合いをすることもありました。
しかし、あまり長続きはしませんでした。
別れる際に言われた言葉は、「あなたは1人でも生きていけると思う。」であり、その言葉は未だに心の中に刺さっています。
あまり上手に甘えることができなくて、相手に悪いと思い、自分で何でも解決してきたことや、頼ることをしなかったことに関して心当たりがあり、よく考えれば相手に心を開いたことがなかったかもなと思っています。
そんなことが続いたので、なんだか面倒くさくなり、だんだん出会いもなくなっていきました。
ふと人生に不安を感じた日
彼氏がいなくても特段焦りもなくのほほんと生きていましたが、振り返れば友達は結婚し、立派に母として妻として生き生きと暮らしており、自分は一体何をしているんだろうかと、この先の人生に不安を感じるようになりました。
両親は年老いてきて、自分がこれから見ていかなければならなくなり、その時隣に誰もいない状況に恐怖を覚えました。
そして、老後を考えるようになり、全くの1人で生きていけるのか?と自問自答の日々が続き、思い悩むようになりました。
仕事はしていたとしても、特に高給取りな訳でもなく、夫や子供がおらず、ましてや彼氏さえいない人生はとても怖く感じてしまいました。
その時、まず彼氏がほしいと強く思いました。
年齢を重ねてからの恋愛の難しさ
いざ彼氏がほしい!と思っても、若くない自分にとても自信が持てず、こんなおばちゃんを好きになってくれるわけがないと消極的になっていました。
若い頃の恋愛スイッチに切り替わらず、もし相手に好意がある気持ちを伝えたとして、気持ち悪がられるだけなんではないかと思い込み、誰も相手にしてなどしてくれないと半ば諦めているところがありました。
傷つくのが怖くて行動に起こせずにいました。
そんな気持ちを友達に話してみると、「そんなくだらないことを考えている時間がもったいないよ、それに出会う努力もせずにぐずぐず悩んでいても誰も相手にしてくれる訳がない。」と意見され、目が覚めた気がしました。
それから、恥も外聞も捨て、相手を探していることをアピールしたり、飲み会に積極的に参加したり、自分の中で一歩踏み出してみました。
頼れる相手がいること
飲み会に積極的に参加したことで、すぐに彼氏ができたわけではないですが、人脈が広がり、いろんなイベントごとに誘ってもらえるようになりました。
毎日が楽しく過ごしていたので、心に余裕ができていたのか、そのイベントの時に知り合った人とお付き合いすることになりました。
お互いいい大人なので、適度な距離感で接することができ、それが自分に合ったお付き合いの仕方だったんだと今更ながら知りました。
若い頃のラブラブな感じは全くありませんが、それが心地いいですし、安心感ができて、穏やかな毎日を過ごすことができています。
人と出会うには、やはり行動することが大切なんだなと分かりましたし、努力して良かったと感じています。