さよならを告げたはずの幼馴染の彼氏との再会。恋愛は人を変え、人生をも変える。

りっかさん 年代:20代
高知県
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望んでないふりをしていたあの頃。

彼氏がいなかった理由は単純なことでした。

それは私自身が彼氏がほしいと望むこともなく一人の時間が楽しいと感じていたからです。

仕事や家事、友人との付き合いなど一般的なキャリアウーマンとしての日常に満足していました。

洋服も化粧もそれなりで女友達と飲みに行ったり遊びに行ったりできればそれでいいと彼氏がいなくても生きていけると勝手に諦めてしまっていました。

それなりの稼ぎと、それなりの日々が手に入ったらもういいと、愛とか恋とかに振り回される日常はいらないとさえ思っていました。

きっとこの日常は恋愛ひとつで変わってしまうし、友人と遊ぶ時間も減ってしまうからと勝手な想像で恋愛という概念から自分を遠ざけていました。

恋と友情の天秤は簡単に揺れる。

彼氏がほしいと思ったきっかけは、友人からの報告でした。

いつものように彼氏はいらないよねと話しながら飲んでいたとき友人は突然言ったのです。

ごめん、実は嘘ついていたとうつむきながら泣きそうな顔で私に告げました。

今まで黙っていたのは私を思ってのことだとその時初めて知りました。

おめでとう、よかったねと心から祝福できなかった私はその後友人と連絡がとれずにいました。

友人以外相談する相手がいないことにも初めて気づきました。

寂しくて本当にひとりぼっちの時間がこんなにも辛いことを初めて知りました。

その日をきっかけに私は自分と向き合えました。友人に連絡し仲直りした後自身の気持ちも話しました。

ずっと恋から逃げていたの、本当は彼氏が欲しかったと話すと友人は嬉しそうに抱きしめてくれました。

運命って信じますか?

その日から数か月後、私はあまり変化のない日々を過ごしていました。

友人は誰か紹介できたら良いけどと私の恋愛をサポートしてくれる感じでしたが上手くいかないことだらけでした。

そんな日の夜、運命のいたずらかと思う出来事があったのです。

高校卒業後、両親の都合で県外へと引っ越すためさよならと告げたはずの幼馴染の彼から連絡が来たのです。

元気?連絡遅くなってごめんねと短文で彼らしいメールでした。

彼は私を忘れていませんでした。嬉しくてその日を境に彼と連絡をとりあい、頻繁に会うようになりました。

彼はずっと私を想っていてくれたそうで会ったその日に私があの頃欲しいと言っていたネックレスをプレゼントしてくれました。

本当は引っ越しの日に渡すつもりだったと恥ずかしながら告げる彼に私は運命を感じました。

恋愛は人を変え、人生をも変える。

その後彼氏ができて生活は一変しました。恋愛が私を変えたのか、彼が私を変えたのか今ではどちらでも良い話です。

恋愛は自分自身を変え、その先の人生をも変えていきました。

毎日が楽しくて、会う日が楽しみで仕方のない日々が続きました。

なんとなく仕事をし帰宅し休日は友人と遊ぶ日々も確かに楽しかったのですが彼との日々はもっと特別な日々だと感じました。

愛される幸せや好きになる気持ちがこんなにも胸をいっぱいにするのだと初めて知りました。

友人もこんな気持ちだったのだと思うとあの頃の私はただ友人に依存していただけなのだと感じました。

彼のおかげで未来が明るく感じました。毎日彼のことで頭がいっぱいです。

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