地域:千葉県
不倫の恋にけじめをつけて
当時私は、妻子ある15才年上の男性と二年ほど交際していました。
前の職場の上司です。
別れては戻りを繰り返し、いけないと思いながらもずるずると続けていましたが、いい加減けじめをつけようと本気で別れを切り出し、連絡先も消して、一人になったばかりでした。
自分から絶縁して、スッキリはしたものの、やはり寂しさの募る毎日でした。
仕事が終わった後、待ち合わせする男性がいない。
一緒にディナーをとる相手がいない。
真っ直ぐ家に帰るのは、なんだか物足りない。
そんな毎日でした。
かといって新しい出会いもなく、職場にも見慣れた男性たちしかいません。
心にぽっかり穴のあいたまま、仕事をこなしていました。
年もアラサー
周りはそろそろ結婚ラッシュでした。
わたしは結婚願望はなかったものの、やはり恋人ぐらいは欲しい。
映画をみるのも、食事をするのも、コンビニのお菓子だっていい。
とにかくいつも一緒に居て、感想を言い合える相手が欲しかったのです。
恋人がいると、毎日は楽しくなります。
オシャレにも気合いが入るし、晴れならドライブ。
雨ならカフェでまったり。雪ならロマンチックなドラマに。
なんともない天気でさえ、特別なものになるのです。まだまだ女ざかり。
この綺麗な時に、その喜びがない毎日は、なんてもったいないことをしているのだろうと思いました。
私は料理も得意でした。
腕を振るって、食べてくれる人がいたらなぁ。そんなことも考えていました。
それは勘違いだったのです!
ある時職場で、中途採用で入社してきた男性が紹介されました。
年は5つ年上。
話しやすい雰囲気の男性でした。
配属先は、私の隣の部署で、仕事のやりとりをちょこちょことするぐらいでした。
そんなある日、私が1人で休憩していると、彼がやってきて、「良かったらみんなで今度飲みにいかない?」と言いました。
彼は、みんなで、と言ったのに、私ときたらそれを個人的なお誘いだと勘違いしてしまったのです。
「あ、機会があれば。」
などとやんわり逃げたつもりでした。
うざいですね(笑)
お断りはしたものの、やはり寂しい夜はやってくる。
ある夜、私はどうしてもやりきれない気持ちになり、彼に電話をしてしまいました。
「こないだ、飲みに誘ってくれたの、今夜でもいいですか?」と!
彼はすぐに来てくれて、二人で飲み、そのままお泊まり。
それがきっかけで交際が始まりました。
それが私の勘違いだと打ち明けられたのは、だいぶ経ってからでしたが、顔から火が出るほど恥ずかしかったです。
本当にいい交際です
交際を始めてからは、すぐに一緒に住み始めました。
毎日がとても楽しくて、第2の青春のようでした。
それまで私は実家に住んでおり、かなり厳しい家でしたので、彼と二人で夜中にコンビニに行ったり、ベランダで勘ビールを飲んだり、自転車を2人乗りして焼き鳥屋さんに行ったりというようなささいなことも新鮮で、自由になれた気がしました。
二人で犬も飼い始め、一緒に出勤し、休みの日には土手を犬もつれて散歩したり、家で粘土で遊んだりしました。
本当に楽しかったです。私の作った料理も、毎日喜んで食べてくれました。
喧嘩をしても、手を繋いで眠ればいつの間にか仲直りです。
隣に好きな人がいる生活とは、こんなに素晴らしいものかと思いました。