自然な流れで結婚。大切な人は身近にいるもの。同郷の絆は深い。

ゆめちゃん 年代:20代
長野県
目次

大学生の時、8歳年上の男性と付き合った。

最初は、私のことをとにかく可愛がってくれることが嬉しかった。

でも、次第にそんな関係が息苦しくなっていった。

過剰な束縛や子ども扱いにも嫌気がさし、結局私から別れた。

その後は、一人でいるのが楽だった。大学の勉強もとても忙しく、実習やレポートに全力を注ぐ毎日がとても充実していた。

周りの友達もフリーが多く、食事をしたりする相手には事欠かなかったため、そういった意味でも寂しさを感じることがなかった。

その間も男性から誘われたことは何回かあったが、男性として特定の人と付き合う気持ちになることはなく時は過ぎていった。

その時は、この先誰かと付き合いたいという気持ちもなかったし、焦りもまったくなかった。

思い出した気持ち

中学時代、一緒に生徒会活動をした彼がいた。

当時私は他に夢中になっていた人がいて、生徒会室で会う彼のことは、同志というか尊敬できる仲間としか思っていなかった。

高校になって、友達として野球をやっている彼を応援しに行った。頑張る彼を見ていると、元気がもらえる気がしていた。

私は男性として彼に惹かれていったのだか、彼の頭には野球しかなく、告白することもなく友達関係が続いた。

高校を卒業し、私は県外の大学へ進学、彼は東京へ行き全寮制の予備校に通い、次の年東京の大学に進学した。

時々私は彼のことを思い出した。手紙を何回か送った。忙しいのか、気がないのか返事はなく、そのまま三年が過ぎた。

もうすぐ春になろうとするある日、突然彼から電話がきた。

彼を好きだった気持ちが一気に蘇り、思い出とともに溢れ出た。

再会

彼から電話があったとき、すごく嬉しかったけど、正直一度諦めた恋だったので、今さら何?と少し冷めている部分もあった。

大学の論文で追い詰められていたこともあり、会いたいと言われたがすぐには会わず、論文の区切りがついたところで連絡を取ることにした。

しばらくして、東京で女友達と会う予定があるついでに、彼と会う約束をした。

久々の再会。池袋で待ち合わせて会った瞬間、時計が逆回転したみたいに高校生のとき、大好きだと思った気持ちか蘇った。

そして目の前にいた彼は、高校生の頃よりもっともっと魅力的になっていて、再会が二人をしっかりつないだ。彼が「綺麗になっていてビックリした。」とはにかみながら言ってくれた表情を今もはっきり覚えている。

毎日が頑張れた

程なく彼と付き合うようになった。

私は就職したが、彼はまだ大学生。遠距離になったけど、電話はよくしたし、私の仕事が休みの時には必ず彼に会いに行った。

彼の家から3時間かけて出勤することもあったけど、幸せで幸せで仕方がなかった。

仕事は支障なく、頑張れたし、とにかく何でも頑張れた。

周りの人にも優しくできたし、そのせいか異常にモテた。

それでも私には彼しか見えなかった。他の人に、一切気は向かなかった。

彼が大学卒業後地元に帰るのに合わせ、私も地元に転職を決めた。

彼と離れる生活は考えられず、地元に帰ってからもお互いの仕事を励まし合った。

お互いの家族とも仲が深まり、自然な流れで私達は結婚することになった。

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